卒業後。

卒業後の進路について両親と焼きそばを食べながら話した。
今まで何となく億劫で先に延ばしていたことである。

僕「・・・安定した生活をして欲しいのは勿論わかるのだけど」
父「安定してなくても良い。お前が食べていけて生きていけるだけの稼ぎがあればそれで良い」

こういう話をする時の父は頼りになる。常に落ち着いていて要点だけを話す。相手を安心させる微笑も忘れない。
この人から相手へ与える安心感をとったら僕のような話し方になるのではないか、と思った。

で、父との話は比較的サクサクッとまとまった。
母とは、予想通りぶつかった。

母はああいう人なので、感情を抑えて話すことをしない。多分本人もわかってやっているんだろう。息子のことが心配でならないのだ。嬉しいのだが、僕と話す時においてはそれは障害にしかならない。

何故なら、僕も母と同じ素養を持っているからだ。
双方感情的になり、会話は空中分解するのが常である。

今日も母の顔が歪んでいるのを見た瞬間、父に会話を終了する許しを求め、一方的に会話を打ち切った。

近いうちにまた話す必要があるだろう、と思う。

しかしこうして書くとつくづく似ている。あの両親から僕が生まれたのは必然だろう。血というものは争えない。

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