自宅から自転車で1分の炭酸さん(DGTP/犬栓耳畜生 等)の家にベースギター担いで出掛けて行った。
犬栓耳畜生の音源作品を製作しており、随分と遅くなったが僕の分の録音を炭酸さんちでしようと相成ったわけである。
炭酸さんがメンバーと時間を重ねる中で録り貯めた生活音(居酒屋での会話等もこのカテゴリーで良いのであろうか)とスタジオでのセッション等、様々な音素材をコラージュして一つの作品とするようで(ちなみに前作はスタジオテイクをコラージュしたものだった)、僕はベースギターをビッグマフ(これについてはまた後日)とクライベイビーのベースワウ、サンズアンプに通したものをアンプヘッドに入力、そのラインアウトからMTRに繋いで録音した。
兎に角、迷いたくなかった。事前に炭酸さんと「他のテイクとか何が鳴ってるか、とか知らずに録音した方が面白そうですね」みたいな話をしていたので一つの素材として徹する事にしていた。
ガシガシッと機材を繋いだら、音作りなんかせずにもうすぐに録音スタート。自分の演奏を特にモニタリングする事なく「こう鳴っているだろう、鳴っているかもしれないね、鳴っているのかな」ってな具合で時折炭酸さんがつけているヘッドフォンから漏れてくる音をチラッと聴きながらの演奏。
自分の出音さえ聴かない事に炭酸さんはちょっと驚かれていたようだけれども、今回の場合そこにそんなに意味を感じなかった。
厳密に書けば、演奏者の出した音と演奏者の間にはコミュニケーションがあり、例えば自分の出音で興奮するのもそう、演奏ミスで動揺するのもそうだし、ピッキングをしてアンプから音が出てその音を聴きながらニュアンスをつけて、とかっていうのもそうである。そういう演奏者としての自分と自分の出した音、その間のコミュニケーションも遮断した上で演奏した方が面白いと思った。
何の主張もなく、自然現象のような(勿論そうはいかないのだけど)一方通行。僕としても初めての試みだったので、それをどう炭酸さんが料理するのか楽しみです。
帰宅して作業、ここ最近課題となっている8月にレコーディングを控えた曲のベースラインを練る。こう書くと仰々しいが、パソコンに向き合ってああでもないこうでもない、ベースを弾きながらフレーズをザクザクと作っていくような作業だ。
一区切りついた頃に犬栓耳畜生の大島優子似から連絡があり、ベースギターを貸す事になった。舟橋家に楽器を取りに来たついでに今池の大型チェーン居酒屋で軽く飲む事になった。喫茶店感覚で使えば鬼のように安い、という事がわかってから僕もこういった居酒屋には随分と気楽に乗り込めるようになった。
二人で乾杯していると偶然近くに森野メンバーがいるという。合流して、結局終電を逃すような時間まで良い意味でダラダラと過ごした。
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