東山動物園へ。

前日が仕事やらレコーディングやら研修やらで妻と僕が家を出たり入ったりしてしまったので(というか主に僕が家を空ける事が多かった。すまない妻と娘よ)、罪滅ぼしじゃないけれども折角の日曜日、娘の希望を聞いて家族で出掛けようという事になった。
天気が良いか悪いか微妙なところだったし漠然とした投げかけだと娘も困るかな、と試しに「動物園か水族館だったらどちらが良い?」と尋ねると「動物園!」と娘。空模様は生憎の曇り空で何ならチラホラ雨もパラついてはいたけれども、東山動物園に出掛ける事になった。実家の父も誘ってみたところ「行く」と予想外の回答!母が亡くなってから僕と妻は父を出来るだけ退屈させない(=寂しい思いをさせない)ようにちょくちょく声をかけるようにしているのだけれども、そういう気遣いもバレていて逆にこちらが気を遣われているような気もしている、最近。いずれにしても父とこういうアクティビティに出掛けるのは久しぶりだ。珍しい事なのでテンションが上がった。

東山動物園に父と行くのはいつぶりだろうか、と考えたら娘がまだベビーカーに乗っている頃に一緒に行った以来であった。
あの時はまさか母が70歳で亡くなるだなんて微塵も思いもしなかった。前回より一人少ない今回の動物園観覧、どうしても母の事を思い出さずにはいられなかった。一度スイッチが入るとおにぎりを食べようが何だろうが、母の事を思い返してしまうマザコンな僕なのであった。

とはいえ、30代の頃、休日には東山動物園でガイドボランティアをしてTVにも出たり、海外の珍しいメダカの繁殖に成功、世界のメダカ館につがいを納入したりと父は東山動物園と縁が深い。幼い頃は父に連れられて動物園の体験セミナーに参加してトラ舎を掃除したりゾウに餌をあげたり、色々面白い経験をさせて貰った。僕の幼い頃の思い出の1ページには父と過ごした東山動物園での光景が刻まれている。そんな父とトラ舎やオランウータン舎、ジャガー舎が新しくなった東山動物園に妻と娘と行くのも「時を超えて戻ってきた」感があってグッとくるものがあった。いやまあこれを感じるのは僕だけなんだけれどもさ。ちなみに僕はファザコンでもあるのであった。


メダカ館にて娘と父(とその後ろに妻)。流石に壁一面を水槽だらけにしてメダカの繁殖に熱中していた父はいまだにメダカに造詣が深いのであった。物事に打ち込む姿勢に関しては完全に父親譲りだなあと思う。
東山動物園のメダカ館は水槽が結構低い位置にもあり、丁度子どもの目線になるようになっており娘も楽しそうに観ていた。
ちなみに娘(5歳)の今一番好きな動物は「カバ」との事。この日カバは水の中に潜ってジッとしており、時折浮かび上がっては息を吸ってまた潜って、という動きを繰り返していた。娘はそんなカバの様子をジッと観ていた。
動物の様子でいえばフクロテナガザルの周辺が物凄い人だかりで、フクロテナガザルが大ハッスルしているのであった。
物凄い声で鳴くんだね。動きもアクティブで目が離せなかった。


遊園地の近くまで来ると娘の関心はそちらへ。
ジェットコースターは生憎と整備中だったのでくるくるキリンというブランコが宙吊りになってぐるぐる回る奴に乗った。
動きも適度に激しくなくて良い。それでも胃の中がぐるぐるしたのかもう少しでも長くぐるぐるしてたら気持ちが悪くなるところであった。
写真は遊具コーナーで見つけた「え、公式?」と言いたくなるガンダム(ちなみにちゃんとサンライズ提供)。
写真を撮ろうとしたところ、その意を汲んだのか娘が駆け寄ってきてポーズを取ってくれた。

何だかんだで皆、疲れたので夕方には動物園を後にした。
帰宅すると眠たくなったので妻と娘は昼寝。僕は帰りの車で早々に限界がきてウトウトしてしまった。帰宅後はうたた寝しないようゲームをして過ごした。訊くと、父も帰宅後はソファに座ってウトウトしてしまったらしい。皆、結構はしゃいだんだな。