不完全密室殺人でベースを弾くとなると、それ相応の数のエフェクトペダルが必要となる。
ギタリスト2人が空間系ペダルをオンにした際にベースギタリストとしてどのような切り口で演奏するか選択肢はとりあえず3つである。
1.自分も空間系をオン
2.あえてそのまま残る
3.弾かない
選択肢1.は曲調にあってさえいれば面白い効果を得る事が可能であるし、選択肢2.は曲の根幹を崩さぬアプローチである。
選択肢2.を細分化するとすれば、それは「弾く」「突き抜けて弾く」「歌を支えるために弾く」「弾かない」となる。
エフェクトペダルに依存せずともこれらの方法論を使い分けるだけで随分と効果が得られるものだ。エフェクトペダルはそれら以上の派手な効果、わかりやすい変化をもたらすためのものだと考えている。
そして選択肢3.であるが、これが思った以上に有効なアプローチである。とかく曲の屋台骨であり、基本音色的にも攻めの方向で作られている僕のベースギターの音色が曲中からいなくなる事によってある種の効果が得られると感じている。それはアコースティックであり、落ち着いた雰囲気である。
アンサンブルを考えた上でフレーズを構築し、これらの手段を行使するのは非常に面白みを感じる行為だ。
恐らく聴いている側からすれば些細な、ともすれば気付かれもしないような変化ではあるのかもしれない。そして音楽は方法論より完成形が全てだ。魅惑的な演奏技術、技法、機材システム構築の世界ではあるが言ってしまえばそれらは過程に過ぎず、披露される状況下ではそれらが脚光を浴びる瞬間というのはあまりない。なくて良い。必要ない。完成形として供されれば良いのだ。
上記内容に着目するのは往々にしてバンドマン、演奏者だけである。
自分メモであり、所信表明でした。
とりあえず、写真の機材を運搬するのが重たくて重たくて。
今日はライブです。
10/3
新栄CLUB ROCK’N’ROLL
「ホイップ」
出演レシーバーズポンポンヘッド/不完全密室殺人/ノムラセントラルステーション/ジェット達/ザ・フロイト
OPEN/START 18:30/19:00
ADV/DOOR ¥2300/¥2500
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