画像は松井師匠。

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たった今帰宅した。

いやあ、こうしてやり遂げると達成感が物凄い。18日の19時から録音という作業に従事、結局24時間以上かけて3つ分のプロジェクト(この表現以外思いつかない。何様だ、と思うと同時に自分の語彙力の貧困さに脱力)の録音現場を目の当たりにした。それぞれが用途も別なれば参加メンバーも、技術者も違う。けれどもどのプロジェクトもこだわりのある人間ばかりが集って一つの事に尽力していて、そういうのは本当に楽しいし、ワクワクする。
最近友人に「東宝怪獣映画に出てくる『~作戦』のような大掛かりな作戦行動を沢山の人間が力を併せて完逐するのが好きだ。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』でもヤシマ作戦が丹念に描かれたけどああいう皆が何かに向けて技術力と組織力を行使するのは集団としての美を感じる」云々と話した所、「舟橋君はファシストだからね」と言われたのだけど、同じような快感を僕はレコーディング作業のみならず、レコーディング準備や運営、それこそ結線にすら感じるのだ。例えるならば文化祭前日のあの、皆静かに興奮しているあの感覚、レコーディング現場にはあの静かな熱が確かに、ある。

エンジニアとして携わって下さった松井さん、昔からお世話になっている方で、ベース奏者としても精神的に相当な影響を受けた方だ。僕がかつてやっていたバンドでG-FIGHTERと共演した際に受けた衝撃、そして意識に改革が起きた興奮は忘れがたい。あの日から僕は松井さんに勝手に師事しているようなものだ。
果たして松井さんはレコーディングエンジニアとしてもその才能を遺憾なく発揮されたのだった。ベースの録り音へのこだわりは流石と感じたし、その姿勢にはバンドの個性を活かそうとしつつも最良の結果を出そうとアーティスティックな精神が伺えて実にやりやすかったし、驚嘆した。

こうして最近はアツシ・ハセガワ氏にエレキテルの藤原さん、そして松井師匠と「録音で飯を食っている」レコーディングエンジニア3人と録音現場を共にしたわけなのだが、各人が各人才覚と素晴らしい人間性の塊で、こりゃあレコーディングエンジニアのあてに困る事ぁねえだろうなあと思った次第だ。

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