舟橋家の一夜。

6d797f62.JPG明け方5時近く。寝起きの咥内の不快感を軽減すべく歯磨きに洗面所へ。兄一家が生活している二階から赤子の泣き声が聞こえてきた。
兄夫婦の二児が何かを訴えているのだろう。つい「赤ちゃん夜泣きで困ったな」というCMソングの一節を口ずさんだ。静かな夜である。日の出はもうすぐだ。

最近はJONNYの遠征やら読者の感想ばかり書いていたが、不完全密室殺人として何もしていなかったわけではない。伊藤誠人を加えた5人編成でスタジオも入ったし、何よりバンドの求心力の表れとして事務的な作業を行っていた。
今夜はその作業を完逐すべく、メンバー一同舟橋家で黙々と作業をしていた。

バンド活動は精力的な人間関係の構築と同じで、点と点を線で繋ぐ作業だと考える。少なくとも、より面白い事をより大きな規模で行うためには点を打つ作業を怠るべきではない。点は多ければ多い程それぞれの距離が縮まり、結果的に結びつきやすくなる。今夜の作業というのはその点を一息に沢山打つ作業であった。
無事に完逐できて達成感を得た。この点が次の点と結びついて我々の野心の礎となれば良い。

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