鈴木実貴子ズ@清水stiffslack

9月の4連休の3日目、stiffslackに鈴木実貴子ズのサポートで出演した。
stiffslackは元々栄に居を構えるレコードショップで、僕もCrypt CityのCD付レコードを買いに行ったり、またはエフェクターの取扱もある(しかもインディペンデントな面白いペダルばかり取り扱ってる。これはオーナー新川さんの好みであるのだろうけれど)のでビッグマフの復刻版ロシアンを発売日に買いに行ったりした。
勝手に何となく『激烈なる音楽好きが集まるお店』みたいな思い気後れして、本当は気になるペダルとかあったのになかなかお店に遊びに行けず、でもいつかは、ぐぬぬぬみたいな思いをしていた。
清水に移転、それに伴いライブハウス営業も始めるとSNSで見、着々と完成していくお店の様子も写真等で観ていたのだけどまさかこんなに早く出演する事になるとは思いもしなかった。鈴木実貴子ズに感謝である。

清水はなんなら自宅より職場に近い。
帰路に乗り込んだバスによっては清水駅の近くを通過するもんだから場所的に親しみは感じるのだが、実際妻と落ち合ったりする以外で清水の地を踏む事はほぼほぼ初めてだった。
リハーサル開始5分程前にお店に到着、感染症対策として住所氏名の記入をし、検温を受けた。
お久しぶりの新川さん「元気?」と声をかけて下さったのだけどこれ、多分二重の意味よね時勢的に。

この日の共演はさよならパリス
村上君に会うのも久しぶりで、普通にONE BY ONE RECORD(以下、OBO)の名前を出して会話したりしていたけど、そうか、もうレーベルとしてOBOは存在しないのであった。この日は僕も村上君もかつてOBOに所属していたバンドではなく村上君は別のバンドで、僕はサポート参加での共演となったけれどもやはりかつてのレーベルメイトとの共演は何だか嬉しい気持ちになるのであった。いや、僕なんてただただ所属しているだけで柴山社長には迷惑ばかりかけていたけれど。
ちなみに僕の妻は「明日、照らすがOBOのバンドでは一番好き」だそうで、この日なんとなく村上君にその事を伝えたらまんざらでもない感じだった。そういうのを喜ぶタイプだとは思っていなかったけれど撤収の際に妻に声をかけにきてくれたんだもの、本当に嬉しかったんだな、良かった。妻は村上君に挨拶されて、デレデレ喜んでいた。妻よ。
さよならパリスは久しぶりに観たけれど、コロナを経て、とかコロナ禍だから、みたいなライブではなく本当にただただ良い演奏。
リバースディレイを使ったり意外な技を披露しつつ、やっぱり曲が良いバンドは格好が良い。

妻との約束もあるし念の為この日から人前での演奏は常にマスク着用。
幸い僕は鈴木実貴子ズ バンド編成の4人の中で唯一歌いもしなければMCもない。ただただ大きな音でグイッとやるばかりなのである。マスクをして人前で演奏するだなんてこれまではそうそうある事ではなかったけれど、この日やってみて思った程悪くなかった、というかむしろ興奮しながらも冷静でいられるというかどこかで自分の内に内に入っていきやすくなったので精神的には割としっくりきた。肉体的には汗をより、沢山かく。

PAのtapiさんとはお互いにもっと今より若い頃にそれぞれのバンドで共演した。その後は共通の友人が失恋をした際に何故か招集されたSkypeのグループ通話で少しだけやりとりをした程度だった。てっきりそんな事はtapiさんは忘れているだろうと思ったけれど、意外にも憶えていてくれて嬉しく思った。お互い立派に生き残り世代である。

久しぶりの人前での演奏はどんな感じだったか。果たして感涙に咽び泣いたのか、はたまたその喜びを噛み締めつつ感謝の中での轟音となったのか。
それまで通りだったよ。主観の上ではいつもの演奏に他ならなかった。そうそう簡単に変わって溜まるものかよ。

2020_09_21_002

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