最近は資格の更新試験があったり仕事が慌ただしかったりでなかなか精神的にも落ち着くタイミングがなく、毎日to doと追っかけっこしたり頭の中でぐるぐると色々考えたりでそりゃまあ、ひーこら言いながら過ごしていた。
振り返ってみれば多少ひーひー言いながらでも退屈に埋もれながら生活するよりかは何倍もましであるし、何より資格更新試験は必ずその日がやってくるものだし慌ただしい仕事は一つずつ向き合っていけば必ず終わりが来る。
全ての決着がついた今だからこそ言える事ではあるのだが、随分とお気楽な生き方をしているなと相変わらず思うのであった。
さて、そんなお気楽野郎の僕であるが一つだけ、あ、だけっていうのは言い過ぎかもしれないな、兎に角まずは最低一つ、どうしようもない事がある。
それによって日々は途端に色褪せるし気持ちも鬱屈とする。精神的にも足踏み状態が続くしそのうちに冷静さを欠いてくる。
僕は、全く具合の良いファズの音が出ないとどうしようもないのであった。
解決するには全力を尽くす他はない。
その時の自分の中でのファズのトレンド(厄介な事にファズの好みは微妙な変化を伴いながらうつろっていくのである)のど真ん中ストライクを貫くような、そんな音を出す為にコレクションをひっくり返してはシステムに組み込んで鳴らす。思わぬ遠回りをしたりしつつもその遠回りがいつか未来の自分の役に立ち得る事も知っているので深呼吸をしながらああでもない、こうでもないとファズを繋ぎ変える。良い音が出る。お、これぞ最高の音なんじゃないか。一晩明けて新鮮な耳で昨夜自分が喜んだファズの音を聴き(弾き)返す。ううむ、いまいち。ではこちらはどうだ。
そんな事を繰り返していた或る夜、僕はメルカリ(ちなみにメルカリでの買い物の経験はそんなになく、手を染めたて、と言っていいだろう)で探していたファズペダルがこれまた手頃な価格で出品されている事を知る。
妻(我が家の大蔵省だ)に交渉した結果、無事に購入許可が出た。
機材棚をひっくり返すのはひとまず休止だ、気持ちは完全に新しく届くブツに向かっているのだから。
というわけで手に入れたぞ、smallsound/bigsound(ブランド名である)のteam awesome! fuzz machine。
smallsound/bigsoundは「いつか試してみたいブランド」であったのだが如何せん中古はおろか現物を見かける事さえ少なかったのでなかなか実機を触る機会に恵まれず、このteam awesome! fuzz machineなんて滅茶苦茶良さそうなのに今回手に入れるまでついぞ、ご縁に恵まれなかった。
このブランドのブツはこの動画によると大抵ベースで具合が良さそうだから他にも見かけたら是非試してみたい。
さて、このteam awesome! fuzz machineだが、smallsound/bigsoundのビルダーのBrian Hamiltonが当時在籍していたバンドのベーシストの為に作ったというペダル。そのベーシスト、常にファズをかけっぱなしにしていたそうで、そのために3つのペダルを使っており、どうにかそれを簡略化出来んもんじゃろかと作られたという。