9月30日の日記

毎回毎回、すまない。今回もそうなんだ。

はい、ライブラッシュ後恒例の徐々に空白を埋めてく日記、であります。

9月30日(金)

この日は仕事後、素直に帰宅。

作業していると茜谷さんより入電。野田ロックの機材積込に同行させて頂く事に。俺は知っている。こういうイベント毎は、準備から関わった方が楽しいし感情移入出来る。燃え尽きるかと思われたコダマが良い例じゃないか。遠足も準備が楽しかったりするし、文化祭って本番当日以外も「文化祭」でしょ。当日までの準備含めて楽しかったあの頃が忘れられず、こういう準備事は予定が合う限り参加した主義。

というわけでハイエースで一路、一宮まで茜谷さん、堀さん、僕の3人でドライブ。

「あー、この道沿いに二郎系のラーメン屋、あったなあ」

「…!…ありましたねえ(何食わぬ感じで)」

「…食いたいんか」

「…ぶっちゃけ、はい」

続・我が逃走

丁度機材を貸して下さる方の体が空くまで時間がある、との事で「天高く翔べ!」に入店。

所謂二郎インスパイアなのだけれども、いやはや、旨かった。今まで二郎含めてそんなにああいうラーメンを食べたわけではないからいまいち信憑性に欠ける、とは思うけれども、過去に食べた中では一番豚が旨かった。茜谷さんはつけ麺を食べられていたのだけれどもつけ麺好き茜谷さんが「…これは上位にランクインやな」と仰っていた。実際つけ汁を飲ませて頂いたのだけれども、良いつけ汁。次回はつけ麺に挑戦しよう。

で、膨れて苦しくなったお腹を抱えて目的地へ。

スピーカーやパワーアンプ、PA機材一式を積み込んで名古屋へモドリ。

この日、余裕があったら杏花村へ行こうと思っていた。この日を最後に数多くの打ち上げでお世話になった中華料理屋 杏花村の李さん夫妻が一時国に帰られるという事で多くの仲間が集っているはずだったからだ。

前夜にフラリと訪れた際に結局自分のお金で飲み食い出来ていなかったし、紹興酒について李さんに色々訊こうと思っていた。行きたい気持ちはある。けれども同じくらい、お世話になった李さん夫妻との一区切りの付け方にモヤモヤするものも残っていた。何だか「自分の中でうまく感情を消化出来るのか」とか「李さんに何て言うのが一番思いが伝わるのか」とか色々考えてしまって、逆に気持ちの純度が下がった気がしていた。

モヤモヤしていたし、名古屋へ帰り着いた時間は日付が替わる時分。まだ空いている。行けなくは、ない。

結局僕は杏花村へ行かなかった。「さようなら!」ではなく前夜に李さんと何気なく交わした「それじゃあまた来ますね!」で締め括るのが、とりあえずの節目として言葉としてもそこに込められた感情の質量としても適切な気がしたからだ。李さん夫妻、しばらくしたらまた日本に来てまた新栄近辺でお店を探すそうなのでその時の再会を楽しみにしていようと思う。

李さん、そして奥さん、今まで何度も遅くまで騒がせてくれて本当に有難うございました。吉田君が全裸になった時も厨房の奥から眼を細めて笑ってくれる李さんの寛大さには驚かされましたし、眼が合うとニヤリと笑ってエアーガンを差し出してくれたのも最高に愉快でした。何よりあの空間が僕は大好きだし、多くのバンドマンやお客さんがそうでしょう。無責任に言っていいかわからないけどさ、早く戻ってきて下さい!

続・我が逃走
李さんと。
李さん、男性より女性と一緒に写真写る時の方が嬉しそう、と専らの評判。

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