A.Y.Aという東京のメーカーのベースファズ。限定30台のうち20台目である。武道館公演時のティム・ボガードの音を再現したというのが謳い文句だけれど残念ながらその音を聴いた事がないので何とも言えない。
昔からファズは好きで、折を見ては使おうと新しく買ったりエフェクト・ボードに忍ばせたりしていたのだけどなかなか自分の足元に定着せず、結局いつものセットになってしまっていた。
今回のはメーカーの営業さんが持ってきてくださったもので、軽い気持ちで試してみたら一息に気に入って購入を決意したもの。貯めていたプレベの改造資金が吹っ飛んだけれど気にしない。
ツマミは歪み具合を調節するFUZZと、音量を調節するLEVELのみ。の割には使いやすい。というのもこのファズ、しっかり歪みつつもグシャグシャになりきらない。ベースの芯が残っており、ギターやドラムと混ざった時にもそれが生き残る。歪み方の押し出しも強いので安心して踏めるのだ。
早速不完全密室殺人で踏んでみたのだが、バンドメンバーからは「ブリブリ歪む」「しっかり歪む」「エグめだね」とコメントが貰えた。
ミーハーな感想になってしまうけれど最近愛聴しているキング・クリムゾンのライブ盤「USA」で聴けるジョン・ウェットンのような音。サスティーンがないので音の粒が見えやすいのも、逆に扱いやすい。ロングトーンを多用するフレーズには向かないけれど、ブリブリ弾き倒したくなるエフェクターだ。
ついついハイポジにいったり指板上を駆け巡りたくなる。そういった意味でも非常に触発されるペダルという事で、気に入った。
今日踏んだだけでも随分と馴染んできたので、今後が楽しみなペダルである。
ファズベースって、やはり良いのだ。
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