祭の後に。

続・我が逃走

二日間にわたる広小路祭の現場も無事に終了し、風呂に入ろうと舟橋家に向かう舟橋、山田両名に突如入電。

「我、暇なり」

暇、ひま、いとま。

暇という単語をそのあだ名に関するいとま、伊藤誠人その人からの連絡に小康状態にあった脳細胞が動き出す。

このままで、このまま一日を終えていいのか。確かに疲労は蓄積されているし、精神的にもベッドに倒れこみたい気分ではあるけれども、それでいいのか。相当量の汗と無限の太陽光の彼方を目指して肉体を酷使した二日間、その二日間に何かしらのオチをつけなければならない。俄かに使命感に駆られ、入浴を済ませ小森君を召還。お馴染みの面子で安飲みとなった。

一人千円あれば十二分に楽しめる。そこに無駄な気遣いと、精神的な距離感と、居心地の悪さと無理がなければ。

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