ツアー最終日の思い出。

JONNY東京ツアー2日目、最終行程は新宿JAMにてUnlimited Broadcastの2ヶ月間の再結成イベント。

会場入りした時から出演者同士の親しげな雰囲気に胸が静かに高鳴った。

リハーサルも無事終了し、新宿motionへ。about tessの首謀者、takutoさんが店長を勤めてらっしゃるmotionだけども、久しくお邪魔出来ていない。今年こそは・・・。

で、JAMに戻って顔合わせ、そして会場。


ご機嫌なバンドばかり出てきて気付いたらメンバー、スタッフの半数が泥酔状態に。恐るべし新宿JAM。

そりゃあ1000円で2時間飲み放題だったらあの人達がノらないわけないよ。ELECTRIC MAMAのライブ中盤にはフロアど真ん中でビール片手に盛り上がっているメンバーが何人もいた。うん、こりゃあ確かに盛り上がらないわけがない。こんなに良いものを見た後に、中途半端なライブが出来るものかよ。

気持ちの高揚に肉体がついてこず、胸がむかついて歌舞伎町二郎の残りカスと飲んだ水をもどす。草食動物は捕食者から逃げる際に嘔吐しながら逃げるそうだが、それと同じ。遠慮容赦なく全力を尽くす。

普段からそうだけどもいつも以上に、そう思った。


で、ライブ。

始まってみると人生であんなに短い30分が他にあるだろうかというくらい短い30分だけども、昨夜はアッという間だった。一音目でベースをかき鳴らして、最後にベースに右手を叩きつけるまで本当にアッという間。数秒前の自分を省みる時間すらありゃしない。それでも肉体の発汗と、フロアの様子と、そしてステージ上に渦巻く熱気と湿気で、肉体的なライブは出来ていると感じた。少なくとも日和ったようなライブはしなかったはずだ。皆に愛されるというよりかは好きか嫌いかはっきりと別れるようなライブではあったかもしれないけれども。少なくとも自分の僅か数センチ後ろを、物凄い勢いで投げつけられたエレキギターが飛んでいくというのは日常生活ではまず味わえないスリルだ。恐怖という感情をステージ上で感じる機会は稀有なれば、それを凌駕する興奮を味わえるのも稀有な機会だ。


と同時に課題が残ったライブだったと思う。ともすれば暴走しがちな演奏、表現を制御する術も身に付けねばならぬ。


演奏終了後、フロアへ。探している人間は、果たしてすぐに見つかった。

28日に来名、JONNYにてお相手致す太平洋不知火楽団のベース奏者 大内貴博君だ。現在最も刺激を受けるベーシストにして、尊敬している肉体派なわけなのだけれども泥酔したJONNY佐藤が大内君にからんで大内君が笑顔ながらに困惑しているのに一同、苦笑。最終的に力をもってして佐藤を引っぺがし、そう遠くない、いやさ眼前に迫った再会(「実際、東京にいる友達より会ってるよ」「あー僕もそうかも。名古屋にいる友達より会ってるわ」)を約束してお別れした。

大内君の予言通り瓶モノ以外のドリンクが一杯100円になった旨がDJ mamo-Tanaka氏から告げられる。店長石塚さんの豪気な人柄を悟った瞬間だ。Tanaka氏のDJが本当に圧巻で、バンドの転換中というのはある種息をつく瞬間なのだろうけれども、そこはTanaka氏、一瞬も温度を下げない。

ロック史上の名曲、そして昭和後期生まれには嬉しい「あの曲」「この曲」。正直に打ち明けよう、DJという表現者の本当の凄みを、初めて観た。体がバラバラになりそうになり、喉はガラガラになっていた。


Unlimited Broadcastの演奏。

音楽があって人がいて、本当に多くの感情が渦巻いていた。背が小さい僕はドリンクカウンター前のモニター越しに専ら観ていたのだけど、本当に多くの人に愛されているバンドだ。ドリンクカウンター前でブッ潰れた各務鉄平君も楽しそうに聴き入っているし、佐藤さんに至っては号泣している。

かくありたい、とつくづく思う。


新宿JAM、30周年おめでとうございます。

名古屋からまたお邪魔させて頂きます。

・・・毎回飲み放題で佐藤が泥酔して大変な事になりそうだけども(笑)

コメント

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    昨夜も楽しかったみたいですね。
    何よりです。

    見に行きたかったけれど…
    会社を出たのが10時過ぎてました(-。-;)
    またすぐ東京に来ておくれ。

  2. フナハシ より:

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    >ピコ・ピコリンさん
    またすぐ行きますよ!
    お時間ありましたら是非是非!