この週末は随分と濃厚な時間を過ごす事が出来た。
物凄くハードではあったけれども、それに費やした体力や準備時間等、全く惜しくない。むしろ素敵な機会に声をかけて頂いて自分って本当に恵まれているな、と思った。長くなるといけないし、長いブログを書こうとすると息切れする事がほとんどなので、何回かに分けて書きますね。
はい、というわけで9月10日、この日は鶴舞公園 奏楽堂にて行われたHOIP にパイプカツトマミヰズで出演。
この日をざらりだけど振り返ってみようと思う。
深夜0時からJONNY練習。週末の2連戦に向けて新サポートドラマー せんちょー氏(ナナフシ)とスタジオ入り。僕個人ではフレーズの擦り合わせとか曲構成の確認、とかそういう事よりも(それも大事な事では勿論あるけれども)如何にお互いのスタンスを理解するか等、精神性を近づけていく時間。だってリズム感とか違っても(違うのが当たり前、ではあるのだけど。“感覚”だし)一緒に演奏は出来るけど、精神性とかライブっていう事に対して著しく違和感があったら僕にはとてもじゃないけど気持ち良く演奏なんて出来ない。せんちょー、落ち着いた人だと思っていたし頼れる兄貴って印象だったけど、演奏でもその通り。実にやりやすい。
休憩中にもリズム・セクションとしてしておくべき話はしてみたのだけども、演奏に向かう精神性も共通認識があって「ああ、きっとうまくいくな」と思った。
その後、スタジオを変えてパイプカツトマミヰズ練習。
翌朝も早いし、端的にササッとこの日のセットリストを確認。何だかんだでメンバー+ボランティアメンバーが集まるのって自主企画 以来だったと思うんだけど、すんなりまとまる。珍しく午前中から活動開始だし、早めに解散して各々ゆっくり眠りますか、というところで吉田ヒズム氏から衝撃の一言。
「鶴舞公園で、今から飲みますか」
早朝4時、である。イベント開始は正午だし、運営の皆さんが会場に来られるのも恐らく10時頃ではないだろうか。6時間屋外で飲んで待つ、だと!?
そういう正気じゃない事をやっちゃうのがパーティーピープル。吉田ヒズム、駒田和希、伊藤誠人は深夜の鶴舞公園へと旅立った。後ろ髪引かれながらも、早起きしてやらねばならぬ事があったので帰宅。就寝。
10時に起床、製麺所へ翌日分の麺を購入しに行く。
ここ最近涼しかったのに、この日に限って炎天下。暑い中、45玉、実に30食分の麺をビニール袋に入れて貰い、マウンテンバイクから吊って走る。赤い塗装の洒落たマウンテンバイクもこうなるとママさんの乗っておられる所謂「ママチャリ」と大差ないね。麺を冷蔵庫にしまい、楽器の準備をしていざ鶴舞公園へ。
現地に到着すると、サウンドチェック中。その少し向こうでは吉田ヒズムが潰れて路上で倒れている。明け方から飲んでいた連中は憔悴しているというか、何ていうか疲れてたな…。
で、イベント開始。流石に出演者もお客さんも暑いらしく、皆頭からタオルをかぶったり水分補給をこまめにしながらイベントは進行。僕って自分ではインドア野郎だと思ってたんだけど、ああいう風ならアウトドアって全然イケるね。お酒とか食べ物とか友達とかいる中で、面白いバンドを沢山観るのが嫌って言う人はよっぽど偏屈だろうけど。以下、出演バンドの一言(気味)感想。
・みやけとパリテキ
三宅さん(GRANCH )とpalitextdestroy 。パイプカツトマミヰズのカヴァー(?)は君達、何でパイプ~のボランティアメンバーがいるのになあなあなんだよ笑 でも流石にパリテキの曲は凄かった。三宅さんのメインウェポンも相変わらずグッド。アップライトってエレキベースと情報の質とか種類が違うよね、同じ一音でも。
・うわの空
以前名工大祭でお世話になった松林君がギターヴォーカル。「何か面白い事を!」って考えてるのがわかる演出に、「この人達普段家でどんな本読んで飯食って寝るんだろう」って気になっちゃうような曲。また一緒にやる機会あるみたいなので楽しみ!
かつて『フロア四天王』という「ライブハウスのフロアでいつもお会いする、恐ろしくインディーズに詳しいお客さん四天王」がいらっしゃいましてその中のお一人がゴンザレスさん。リンク先からも確認出来ますがキレの凄いトークと凄まじいオーラを放つ方なのですがその方がドラムです。淡々と、しかし徐々に盛り上がっていく演奏。音楽を愛するゴンザレスさんの表現・・・!
・各務鉄平
各務君のソロ。彼が弾き語りって何やんのさ、って今まで観れてなかった僕は思ってたけど、これが良い。良いリードギターリストであるだけでないのは何となく知ってたけどさ、やっぱりバンドメンバーがああいう上質なのやってるの観るってのは(しかも絶対自分にはアウトプット出来ない形で)悔しいよね。良い意味で屈折したポップ!
・ツクモク
THE PYRAMIDの角田さんがギターヴォーカル。そしてドラムがG-FIGHTER の青山さん・・・!松井さん(G-FIGHTER)から「青ちゃん最近ツクモクで叩いてるから変拍子以外も叩くみたいだよ」って聞いていたけど、いやいや変拍子でもなければ即興でもない、構築されたドラムを叩く青山さんのそれでもでてしまう「らしさ」。
from仙台の雨先案内人。ベースの齋藤君は以前彼の別バンドでパイプカツト~と共演していたらしくそれ以来気に入って下さっているよう。そんなweb上のやりとりもあってやっと会えて(うずうず の時は何だかんだですれ違ったもんな)嬉しいぞ雨先案内人!で、雨先案内人が滅茶苦茶良かった。何か一筋縄ではいかない強力なポップさ。ブッ太い何かが強力にうねっているようなポップさ、といえば少しは伝わるだろうか。伝わらないな。また一緒にやりたいな。
問答無用、ブチ上げていくノムセン。この日は主催者ウカイさんが参戦、ととんでもない布陣。というのも僕が聞いていたウカイさん(がステージに立った時)って「白塗り、半裸の上、自転車でステージに登場、ノイズの中自転車をバキバキに破壊」ととんでもない噂を聞いたから。のむーんさんVSウカイさんなるか、と期待するもウカイさん、実にウカイさんらしいというかシュールな方法、まさかので野村さんと真っ向から対決。・・・あれは、ズルいよ・・・可愛いもん・・・。
・パイプカツトマミヰズ
僕達ですね。すでに泥酔していたボランティアメンバー二人が「走りまわる」「池に特攻」「その後野村さんによって運び込まれる」等専ら演奏外でパンチ力を発揮。「これなら結局3人で演奏しても同じじゃん!」って瞬間もあったけど楽しく演奏出来た。ああいう瞬間に突破力に賭けるか演奏に徹するか判断に迷っちゃう辺り、やぱり自分は狂人ではないと思う。
とまあこんな感想じゃ現場の面白さの半分も伝わらないと思うけれど、兎に角相当良いイベントだった。何だかんだでお客さんも朝から晩まで、常に人が絶えなかったのもまさしくそういう事だろう。
こういう面白いバンドが沢山出てきて、シチュエーションも素敵なイベントは仕事でなかなかライブハウスに遊びに行けない僕からすると滅茶苦茶嬉しいし、新鮮な発見に満ちている。前評判や噂で色々聞いて気になってはいても、足を運ぶ機会がなかったバンドも結構観れたし(そして評判以上に良かったので)、素敵な休日って意味でも大満足のイベントだった。
「うずうず」といい「HOIP」といいウカイさん、本当に毎回有難うございます。
暗くなった鶴舞公園で出演者、お客さん入り混じってウダウダしてから帰宅。
もうズドーンと疲れていたので風呂に入り、しばし休息。
この夜はもう一戦・・・!次回に続く。
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