short film no.9というバンドはそのライブを観ていて、勿論音楽も演奏もバンド感(なんてあやふやな言葉で、それでも伝わる言葉だろうか!)もメンバーそれぞれの存在感もきっちり観ているのだけど、時折もっと概念的な何かをバンド通じて観てしまう時がある。匂いっていう表現はありきたりかもしれないのだが、何だろう、等身大の人柄を滲ませていて尚、ライブハウスが本当に似合うバンドであり、メンバーであると思う。
素敵な先輩方である。
JONNYでご一緒した事が多くてっていうかほとんどであるのだけど、実は不完全密室殺人もよくご覧になって下さっていて(パトレイバーのTシャツを着て新栄CLUB ROCK’N’ROLLから出てきたシゲヤさんに山田君が声をかけたのを未だに憶えている)、思えば長いことお世話になってきた。
そんなsfn.9が年内いっぱいで活動休止という話を聞いたのは大須ZIGAR’SにてJONNYアコースティック編成で出演した夜の事。同時に活動休止前最後の企画への出演のお誘いを頂いて、お誘い頂いた瞬間に僕の腹は決まっていた。そんなの、出るに決まってる。メンバー全員、即決。
そして9月9日、当日がやって来た。
JONNY、mothercoat、sfn.9と出演バンドながら良い面子だと思う。CLUB ROCK’N’ROLLにも多くの人が集まった。本当に愛されてるなあ、sfn.9。10年間活動を続けてきたんだって。皆、活動ペースが落ち着いたり解散したり脱退したり、周りに同期がいなくなったりしていくのを先輩達はどんな気分で見てこられたのだろう。いつも通飄々とされてたのかしらね。
この日のJONNYは佐藤さんがシゲヤさんに「お兄ちゃん曲書いてよおおおお」とからんだ結果本当に一曲書いて下さった思い出の曲「Short short short」弾き語りから始まり、sfn.9の「chelsea girl」カヴァーと普段やらない事をここぞとばかりに沢山やれて(本当は結構そういうの好きだったりするんだよね、佐藤さん)本当に楽しく演奏出来た。「POP STAR」の頃には自然と気持ちが入る入る。
演奏も良かった、と思う。
勿論僕達の後のmothercoarを観て「まだまだ練習せにゃならんな…」とすぐに悔い改める事になったのだけれど(笑)。ユーモアも、そして宇宙から紡いできたような音楽もmothercoatは圧巻。10月2日のJONNY企画@新宿JAMにもご出演頂くので今から楽しみである。
そしてそしてsfn.9。
素晴らしいライブだった。ギターのフィードバックノイズさえもバンドに味方して、ステージとフロアの温度差なんてしゃらくせえものは1/2℃もなく、皆が皆、笑顔でsfn.9の一つの「節目」を楽しんでいた。
本篇もアンコールもMCもsfn.9が今まで重ねてこられた事(その歴史の半分程しか僕は知らないけれども。そして前半5年間に関しては忘れて下さい、とMCでご本人達が仰っていたけれど笑)があったからこそ、なんだろうな。
それにしてもなんてオルタナティヴ感溢れる夫婦!
ライブ本篇でも言ったけれど、活動休止ならまたご一緒出来ると思っています(年内いっぱいで、だからまだまだライブあるそうだけど)。そう確信しています。
再開されたら今度はこちらからご招待させて下さいね!
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