6日土曜日は鶴舞公園(余談だけれども「つるまいこうえん」ではなく「つるまこうえん」なんだって。僕数年前まで知らなかったよ)の奏楽堂内にてHOIP×DGTP 炭酸さんの共同企画にパイプカツトマミヰズで出演、楽しい一日を過ごした。
半年ぶりのパイプカツトマミヰズのライブも勿論ちゃんと記録しておきたいところだけれども、一日濃密だったのでここに備忘録代わりに書いておきます。
朝8時半に炭酸さんのアパートの下で待ち合わせ。炭酸さんが住んでいるアパートは舟橋家から徒歩1分なのでギリギリまで自宅でウダウダしてた。何なら二人とも当初の待ち合わせ予定より5分~10分くらい遅れて集合。
それでもHOIP ウカイさんちには10分前に到着、流石皆ご近所。ウカイさんはハイエースをレンタカーまで借りに行っているとの事で不在、奥さんとご子息(ちっちゃくて可愛いんだわ)と炭酸さんと僕、4人の和やかな休日の朝の始まりである。クレイアニメって、楽しいね。
ハイエース到着後は機材を積み込む。
ウカイさんは素晴らしい事にライブが出来るだけの機材一式(楽器+PA機材)を全部所有されておられるのである。「コツコツ集めたんだよ」と仰っていたけれども、コツコツ集めるのも凄ければきちんと使う機会を定期的に作られているのも凄い。あ、使うから集めたのか。何であるにしても素晴らしい。
ライブ機材一式揃えるだけのお金と、ライブをする際に必要とする「経費」(もう恥も外聞もなく書いてしまうけれどもチケットノルマのあるイベントとか出てもノルマ割れとかする事あるわけ、そりゃああるわけ。あと機材費かかったりもするしイベントやるってなると箱借り代もかかってくるし、そういう諸々の「演奏するための場所と時間に、結果的にかかった/かかってしまったお金をザックリ、もう凄く雑だけれども「経費」って書いちゃったのねここではね)とを比較したらどちらが安上がりなんだろうかとか、そういう事をボーッと一瞬、考えたりも、した。
えっちらおっちら3人で機材を運び込んで、ウカイさんはハイエースで、炭酸さんと僕は自転車で鶴舞公園へ。
事務所にて必要な鍵やら書類やらを借りる炭酸さんを横からニヤニヤ笑いを浮かべつつ見守って、いざ奏楽堂へ機材搬入。
積み込みよりも機材設営、設営よりもバラしの方が早かったのが印象的だった。円形で真ん中に柱がズドンと立つ奏楽堂内、どうしたらライブが見やすい(音が良いのか、という議論はほぼほぼなされなかった。きっとどうしようもないと3人ともポジティブな意味で割り切っていたし、この日のイベントで顕在化する格好良さがあるのだとしたらそれは音の分離とか音響の素晴らしさで語られるものとは別の次元のものだと3人とも思っていたに違いない)のかウカイさんと炭酸さんが考えてるのを見ているだけでもワクワクした。これは勿論楽しみだっていうのもあるけれども、あの物凄い興奮と過剰な積極性と能動性は、少し前に飲んだレッドブルの効能だったのかもしれない。
僕達の出演はトップバッターだったので、音出しを兼ねてアンプから音を出してみる。
奏楽堂の中、そりゃあ建物の中だっていうのもあるのだけれども、とても音が回る。そしていつもよりローを出していないのにローが感じられる。いつもの感覚で音出すとモコモコするな、という事でこの日はいつもよりもベッキベキにしてアタックきつめに音作り。これ、正解だったように思う。それにしても面白い環境だったなあ。
開演時間の13時前、人がどんどん集まってくる。有難い事に沢山の人の前で演奏する事が出来そうだ。
13時、半年ぶりのパイプカツトマミヰズの演奏が始まった。
相変わらず吉田君のMCはスベり続けたし(もうスベり芸、だと思う。多分本人も中身のある事を喋ろうとかうまくやろうだなんて微塵も思っていないんだろうな、と思う)駒田君は汗を垂れ流していた。そうそう、この日は名古屋では初のトリプルギター編成だった。
柴田めぐみ君(元メンバー)、studio penneこと鈴木君をボランティアメンバーに迎え、この日のために練習を行ってきた。
...結果的に一度も全員揃う事はなかったけれど、練習。
けれども個人的には凄くしっくりきてるのね、この二人(吉田君の演奏はいつも通りだから今回特筆すべきはこの二人だ)。本当の意味での自由人、心優しきヒッピーの柴田君に生真面目かつ頑固、主張するところはしっかりするけれども基本的には空気を読む鈴木君の組み合わせはお互い良い感じにそれぞれの魅力を引き立たせあって、アンサンブルにスリルとファニーさをもたらしていた、と思う。僕も興奮してたから半分くらいは盛ってるけどさ。
それにしても暑かった。
全曲指弾きだとピック弾きの時よりも興奮が体にダイレクトに出る=暴れられる、と気付きこの日は全曲指弾きだった。演奏自体も新鮮味を増したし興奮も大いにした。久しぶりに演奏であんなに汗を流した気がする。終わった頃にはしたたってたものなあ。
パイプカツトマミヰズ、吉田君の表現をそのまま使わせて貰うけれども、恥ずかしながら帰って参りました。
これからは定期的にライブを行うかと思いますので何卒、一つ宜しくどうぞ。
演奏中の様子。
撮影はヨシダユキ先生。
これも気に入ってる。
僕は決してこんな顔ばっかりしてるわけじゃあないのだが。朗らかなおじさんだし。
機材を片付けて友人やお客さんと談笑して、鈴木君と鶴舞図書館地下のスガキヤに行った。あんなに旨いスガキヤは初めてだった。きっと汗を流したし、何か一つ充足感があったからに違いない。兎も角、この日から、ちょっとしたスガキヤラーメンファンである。
その後は出演バンドを観たり(メシアと人人の演奏中にフロアを見ていて目の当たりにした光景。あの光景に僕は、バンドが演奏する音楽はやはり素晴らしい芸術である、と、それこそどれだけ芸術という表現から連想するイメージが高尚過ぎて、ロックやパンク、ハードコアやノイズetc.の持つそれやバンドという表現媒体と芸術という言葉を結び付け難かったとしても、依然としてそれは、それらは人の心を動かすには十分過ぎる芸術であるのだと再認識させられたのであった)地上をフラフラしたり(実に良い天気だったものですから)、少し昼寝をしたり、した。
イベント自体は13~18時(予定)と相応に長かったのに、体感上決して長く感じなかったのは勿論出演バンドが全部良かった(程度の差こそあれども全バンド観たけど、どれも格好良かったし面白かった)っていうのも勿論あるだろうし、自由に過ごせる環境だったから、なのかなとか思ったりする。いや、やっぱり中身が相当大きいな、要因として。
一曲目で全部出し切った感→明らかに疲れてるだろこれ!ってなったDGTP、だけどもそこからの粘りが凄くって、あれってもう演奏してるっていうか何か大きな力によって演奏させられているかのようで、その表情が一線超えてた。
正拳突きでは折れないギターも、踵落としによって綺麗にネックとボディの二つになった(ボルトオン、だからね)。
「すっげえええええ」って言ってたら、イベントは終わってしまった。
ウカイさん、炭酸さん、楽しい一日と有難い再開の舞台を下さって、有難うございました。
HOIP×DGTP炭酸 フリーライブ
2015年6月6日(土)at鶴舞公園奏楽堂
出演:
バイセーシ
シゼンカイノオキテ
メシアと人人
パイプカツトマミヰズ
VIDEO GIRL
アスホール木村とダイナマイトプッシーキャッツ
DGTP
夜は花火を見て、夏の到来を少しばかり先取りした気分になりました。
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