白線の内側で吹上 鑪ら場で演奏した話。

いけないいけない、毎日何だかんだと仕事やら家事、バンドの練習に忙殺されて気がつけばブログの更新も幾分かご無沙汰になってしまっていた。日記を書いていない間、日々の記録を取りこぼしていっていると考えると「何て勿体ない!」と思うくらいなんだからもっとこまめに気軽に書いていこうじゃあないか、僕さんよ。

さて、週末は先週のライブに続き、白線の内側での演奏が続いた。
21日(土)は吹上 鑪ら場にて演奏。前回の演奏からこの日までの間に反省会(残念ながら舟橋は欠席)、スタジオ一回と密なスケジュールだけれども楽しい事をもっと楽しくするためにそれなりに動いた結果、新曲が一曲出来上がった。
樫山君が体調不良で欠席、そして当日もリハーサル不在である事は確定していたため、演奏陣3人で「樫山君がいない間に一曲仕上げてライブまでに言葉(※白線の内側用語で、つまりは歌詞という事。ポエムではないだろうし歌詞でもない、台詞というと語弊がある気がするので便宜上こういう表現に落ち着いているのだと僕は思っている。皆適当に言っているだけかもしれないけれど)を練ってきて貰ってぶっつけ本番でやってしまおう」と盛り上がり、まあ要するにぶっちゃけ何となく定まってきたセットリストに飽きてきたのだ僕達は。
演奏なんていうものは毎回同じにならないのが当たり前で二度と同じものはないのだから飽きるというのも変な話だけれども、そうであるとしても同じような曲順で演奏を重ねるという事が好ましく思わずもっと劇的な変化を求めるタイミングというのは存在する。曲の数がそこまであるわけでもない僕達がいけないのではあるが。というわけで新曲を一曲増やしてそれをぶっつけ本番で演る、というのはとても刺激的に思われた。今でも、音楽を演奏するアティチュードとしては健全だと思う。

果たして、その新曲を盛り込んだ結果、演奏陣は適度な新鮮味を感じながら、バンド全体としては適度な緊張感とそれに伴う集中力を保ちながら演奏する事が出来た。いやあ、格好良い新曲が出来てそれを演奏するっていうのはやっぱりいつまで経っても楽しいもんだよ。そういうところもあってかこの日の演奏、僕以外の3人が随分と攻めるというか解放的な演奏をしているように思われた。僕も演奏中にニヤニヤとしてしまった。ただ、なぞる、ではなく演奏しながら何かを掴もうとする感覚、それがライブの30分中に数分でも、それこそ数秒でも良い、存在するとその瞬間にライブは演奏者にとって俄然面白さを増してくる。
そして肝心の新曲は演奏しながら、その瞬間に完成していく(というのもザックリした事前打ち合わせだけで実際4人で演奏したのはライブが初めてだったのだ)興奮というものを直で感じた。お客さんの評判も良かったようで何よりだ。

共演のヴィヒタ、結成したばかりのバンドという話だけれども何だかこちらの知覚をねじられるような不思議な感覚の曲、演奏。奇跡のバランス感覚のバンドだなと思う。話をすると南山大学のアメ研(そういう音楽サークルがあるのです)の人だったそうで、それが妙にしっくりきた。
中原翔太郎君、音楽の素晴らしさを言葉にする際に年齢なんて関係ないけれども、それでも思ってしまう、「凄い19歳だな」と。
僕が彼くらいの年齢の頃にはあんなライブは出来なかった。
ジェット達さんは、オチはわかっていてもやっぱり感動してしまう。皆の記憶の中にある共通認識を想起させるような普遍的なポップさを有した一人芝居だと思う。

この日の演奏も大いに楽しんだ。
沢山の方にご来場頂き、音源も買って頂いた。有難うございます。励みになります。
実感としての報酬と、実際的な部分での報酬(的なもの)のバランスが良いと気分良いなあと再認識しながら、今池の往来を二階から眺めながら友人達と呑んでこの日の打ち上げ替わりに。

コメント