黄金週間だ!という事で友人夫妻と妻、僕の4人で四国旅行へ行った。
車の手配から何から何まで友人夫妻がやってくれたし、運転は妻と友人旦那氏がやってくれた。え?僕?免許証忘れて完全に役立たずだったよ申し訳ねええええええええ!!!!!!
仕事を終え、仮眠をし、夜中の2時に今池集合。黄金週間入ってすぐさま動き出した感じだね。夜中の間に高速道路を走り岡山県は宇野港へ。そこからフェリーで直島へ向かう。
フェリーって久しぶりに乗ったけれども(多分最後に乗ったのは小学生の時とかじゃないかな。どこへ行ったか、とかも定かじゃないもの)ワクワクするよね。船に車ごと乗りこむっていうのもね。
直島では地中美術館へ。友人達が行程に組み込んでくれたもんだから僕は何も知らずについて行ったんだけれども、いやこれが結構面白かった。正直美術館とは縁遠い人間で、表現活動を日夜やってますよみてえな事をブログに書きながらそういうの本当に疎くて、これがまた僕のいけないところなんだけれどもさ、そういうのあまりわからないんだよね。興味がないってわけでもないんだけれども。そんな僕でも楽しめた、というか感じるものが結構あったもんだから地中美術館は本当に誰でも楽しめる美術館なんじゃないかな。
印象として展示、アーティストを『大学時代の関係者』とかに例えるなら
クロード・モネ=サークル内で一番人気の高嶺の花的な先輩
ウォルター・デ・マリア=理知的な先輩
ジェームス・タレル=意地が悪いけど悪意に満ちた部分で惹かれ合う一番仲良しの同期
安藤忠雄=卒業後もバリバリやってる凄いOB
みたいな、そんな印象を受けた。ちなみにジェームス・タレルの展示が一番好き。その辺は形容からもわかって貰えると思うんだけれども。ちなみに足を踏み入れる体験型の展示だったんだけど、入っちゃいけないところまで行きそうになってブザーを鳴らしてしまった。別に怒られるでもなく、笑顔でお姉さんに注意されちゃった。
地中美術館、また行きたい。
直島は海岸沿いのところに草間彌生さんのかぼちゃが展示されている。上記の写真からもわかるように妻はこの日わざわざそのかぼちゃのパーカーを着てくるくらいそのかぼちゃに思い入れがあったようで皆で見物に出掛けた。
海岸沿いに展示してある黄色かぼちゃは同じように思い入れがあって訪れた観光客がひっきりなしに写真を撮りに来ており、何なら順番待ちみたいになっていた。後にフェリーの乗る直前に訪れた赤色かぼちゃは中に入れるようになっており子供達の遊具となっていた。
その後、直島でうどんを食べて(讃岐うどんを偶像化し過ぎていたのか若干肩透かしを食らってしまったのはここだけの話だ)面白い銭湯があるという事でひとっ風呂浴びに行った。
港から徒歩数分、直島温泉である。これまた特に知識を入れずに行ったもんだから知らなかったんだけれども、大変アーティスティックな銭湯であんな銭湯、生まれてこの方一度も行った事がない。二度と忘れられない銭湯体験になった。
まずは外観がとんでもない。近所にあったら前を通る度に「どんな人がどんな思いでこれを...」を思う事請け合いなインパクトある外観である。内装とかも面白かったけれども入浴施設なので当然撮影は不可。というわけで気になる方は是非こちらをご覧下さい。
で、肝心の銭湯部分について書く。いや、良い銭湯だった。というか最高だった。おじちゃんおばちゃんが気さくで入浴後にお話させて貰ったんだけどお客さんへの真心に溢れてる。濡れタオルを手に持ってたら「ビニール袋使うかい」って。優しい!
ロッカーは所謂「町の銭湯」としてはかなり大きい。余裕たっぷりで安心感があるし、脱衣所も清潔感がある。アートな、言い方変えれば人によっちゃ奇抜に感じるであろう装飾が当然脱衣所にも施されているのだけれども、そういうのところ以外に目を向けると清潔、爽やかで入浴施設としてはこれはかなりポイントが高い。
で、湯船一つ、洗い場だけという至ってシンプルな銭湯なのだがこれが異常に高揚感がある。リンク先からもわかるように風呂桶だけじゃなく浴室内全体が他では見られないような内装なのだが、真っ白なタイルとこのギラギラしたアート、流水の音にスピーカーから流れるアンビエントかつドローンな音楽。物凄く非日常。銭湯って日常ではまずないのだけれどもその中でも群を抜いて非日常。サウナ抜きでも宇宙と繋がる、そんな感覚さえ得た。
いや、音楽が大変良いんですね。もうこれ誰なんだろ、絶対風呂上りにおじちゃんおばちゃんに訊こっとって思って。
確認してみたらそこ突っ込んでくるお客さんが結構いるみたいでおばちゃん、わざわざセットリストをプリントアウトして配るように用意してくれてるのね。もう本当に親切!!
で、見てみるとロバート・フリップなんですよ、音楽。ここでまたうわ!ですよ。最高かよ。
僕ぁ最高の銭湯の一つを味わいながら最高のギタリストの一人のソロ作品を聴いて宇宙に繋がったんだ、と思うと感動さえしちゃって。絶対また来るよ、直島銭湯。
で、直島の人がやってるカフェで美味しいアイス珈琲とスコーンを食べながら読書をして(本棚に本が沢山あった。僕は『フォレスト・ガンプ』を読んだ)フェリーの時間まで過ごした。直島、何だかそこで過ごしているだけで芸術に触れているような、そんな素敵な島だった。今度はレンタルサイクルで島を一周してみたい。
フェリーに揺られ、高松市へ。友人お薦めのうどん屋さんが閉まっていたので気持ちを切り替えて骨付き鶏を食べに行った。
夕食時になると大行列になるそうで、成程、滅茶苦茶旨いのね。ニンニクがかなり効いているひな鶏の肉、親鶏の肉をガンガン食べた。勿論うどんのスペースは残しておいた。
そもそも四国旅行に行きたい、と思ったきっかけは「本場の讃岐うどんを食べ歩きたい」という思いだったのだが、ここまでの行程で僕は結構満足してしまっていた。しかしそれでも讃岐うどん、折角なので食べたい。
友人夫婦の案内でうどん本陣 山田家本店へ。「水曜どうでしょう」でも登場した人気店らしく、インターネットで調べたところざるぶっかけがお薦めとの事でそれの定食を注文した。先程直島で食べたうどんよりも確かに旨かった。何が旨かったのか、と訊かれるとわからないけれども弾力のある麺、お出汁と小さな「何か違う」が沢山積み重なって旨い一杯を形成している気がした。
次回は「朝からやっていて昼過ぎには閉めてしまう、製麺所直営っぽい店」にも行ってみたい。讃岐うどんにはそういうイメージがあるもんだから。
帰りの車内、ほとんど寝ていた(大変申し訳ない、すみません)。それでも寝足りず、今日は一日家でグータラしていた。
そういう休みも必要である。明日から活動的に動くかどうかは別の話。
とりあえず書きたい事はドカッと書いた。一日に三度もブログを更新するだなんて久しぶりだ。
これで次の「楽しい」に心置きなく向かえるってものだよ。
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