鈴木実貴子ズと白線の内側の共同企画『今年観るべきライブ三選~その2』無事に終演しました。
田渕ひさ子さんをゲストに迎えて行った前回、今回は26時をゲストにお迎えしてのスリーマン。
ご来場頂いた皆様、有難うございました。それと前回に続き会場となった鶴舞K.Dハポンも有難うございます、お世話になっています。
さて、前回とは企画のベクトル的にグッと別の方向にハンドルをきった第二回目である。
鈴木実貴子ズと「何か面白い事をしたいねえ広げたいしねえ」と話をして始まったこのシリーズなんだけれども「こういう時でないとなかなかご一緒出来ない(憧れを含んだ)あの人と一緒にやる」っていうのも勿論素敵。そりゃあそうだよ前回滅茶苦茶良かったろ、だけれどもここいらで「決着をつけたいあの人達とやる」じゃあないけどさ、「お互いそれぞれやってきてここいらでまた一緒にやろうよ特別な機会にさ」ってのも絶対に面白かろうという事で高橋君と相談して、それで26時に出張ってきて頂いたという次第。
しかしこうして書いてると熱い感じではあるけれども、いざ実際に胸に熱いものが込み上げてきたのは正直当日、というか開場直前くらいで。
音楽は勝ち負けでないところが素晴らしいところだけれども喧嘩を売られたからには買いますよ、とは26時の梶藤君のMCだけれども、そういうオラオラとした感情、この日はダメなライブはしたくねえなあ最高の演奏をしたいなあという気持ちがいつもより増してあって。これはもう意地、なのかもしれない。ただの意地。
だってそうだろ、何なら20代前半とか半ばの頃から見知ってる人達なんだぜ。そういう連中と同じ夜に同じ場所で自分達がセッティングした公演で共演するっていうのは、ただの仲良しごっこじゃあ済まないよ。
「俺はこういう事をやっている、これからもやっていくつもりだ」という発露と受け側の「では俺は?」という部分。いやあ心地良い緊張感でしたなあ。面白かった。
何が素晴らしいって皆良い演奏をしていて。
26時が一曲目を終えた瞬間に横にいた高橋君に「良いスリーマンになりましたナァ」と声をかけてしまった。一番最初が良いとその後も良い流れが続く、絶対続く、そんな夜だった。
しかし同時に大変悔しい思いをした夜でもあった。26時の朋知加君、まじまじと観ても本当に良い演奏をする。プレベを軽くドライブさせたバッゴンバゴンの音でイントロ弾いたと思ったら歌が入った瞬間にアタックを殺してふくよかな低域を残して支える音にまわる。弾き手のニュアンスがダイレクトに出るプレシジョンベースの特性と旨味を活かした演奏(しかもピッキングフォームが大変綺麗だし、フォームは変わらないのに出音は変わるという器用さ!)で舟橋大興奮だった。
同業者の素晴らしい演奏を観ると興奮すると同時にやはり落ち込む。練習は、練習こそが重要なのだ。
打ち上げは焼き鳥屋でしたたかに酔う。
今朝起きたら二日酔いで頭が痛かった。そんなのなかなかない。それだけ上機嫌だったって事だな。
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