義父は実家で畑を母より受け継いでおり、愛情を持って畑仕事に取り組んでいるようで今回は有難くも孫(つまり僕と妻の娘だ)にジャガイモ掘りをさせてあげたい、とお声がけ頂いたという次第。
朝から生憎の空模様ではあったが、雨が小雨になった隙に娘を着替えさせて畑へ出る。
これだけ土に触れ合うのは僕も久しぶりだ。そもそも畑に入って土を触るだなんていつぶりの経験だろうか。ひょっとしたら幼稚園の頃の芋掘り以来なのではないだろうか。大袈裟かもしれないけれども、体感としてそれくらい久しぶりの事のように思える。
母親から受け継いだ畑を義父が大切にしている事はその手の入れられ方から見てもわかる。以前見た時よりも柵だったり植わっている野菜だったり、明らかに義父の手が入っている。
こういう、定期的に手を入れては育っていく様を楽しめるというのは畑というのも楽しい趣味なのかもしれない。
家庭菜園、というスケールよりかはずっと規模が大きいけれど義父の畑から収穫された野菜は一族の台所を彩っている。実際、我が家もそのご相伴に預かった事は一度や二度ではない。
土を掘り返すとミミズやダンゴムシ、オケラ等が出てくる。土の中でぬらぬらと光を反射しながら蠢くミミズの怪しさは久しぶりに「うわっ」という気持ちになったしオケラだなんて人生で初めてお目にかかった。
「この虫は益虫?害虫?」だなんてそんなやりとりを義父としながら妻も楽しそうである。
娘は言わずもがな、小さな手を一生懸命動かして芋を掘り起こしている。
僅かな時間ではあったけれど、充実した体験であった。義父に感謝。
コメント