2022年最後の演奏は12月30日、仕事納めの日であった。
世の中がどんどんと仕事納めをしていく中、30日の仕事納めは割と年末ギリギリまで仕事をしている方なのだろうけれども、それでも「納め」られるだけ有難いと思わなければならないなと思っている。世の中には正月休みもへったくれもない業種の方もいらっしゃるのは明らかだからだ。
年末、弊社は決して忙しくはないのだけれど、翌年以降に繋がるご相談を預かったりとなかなか良い具合に納まっていったのであった。
今年も一年無事に楽しく仕事に臨めたので関係者各位に、そして家族に感謝。
で、仕事を納めた後は急ぎ足で職場を出る。
この日は新栄club ROCK’N’ROLLにて開催されるワッペリン企画にパイプカツトマミヰズが出演、非常勤(一般的にはサポートというべきなのだろうけれども、バンド側がそう呼称して下さっているのでここはそれに応えよう)として参加している僕も出陣と相なった。
企画出演のお話を吉田君から聞かされた当初から、この日舟橋は割とギリギリの会場入りとなる旨を伝えていたので焦りはしなかったが、楽器を積んで車で僕の職場に登場する予定だった妻が道が混み合っていたため、急遽予定変更。
職場から新栄までの途中でピックアップして貰って向かうのであった。
それでも割と余裕を持って会場入りする事が出来たので、順調に納まった仕事納めと会場入りに協力してくれた妻に感謝である。
会場入りすると、丁度パイプカツトマミヰズが音量調節等々しているところであった。この日はワッペリン、パイプカツトマミヰズ、ナンプラーちゃんのスリーマン。しかもフロアを3方向から囲むように演奏する特殊な形式。
3バンドで入念な(?)打ち合わせを行ったようでセットリストも3バンド合同で構築。ワッペリンが一曲やる→パイプカツトマミヰズが一曲やる→ナンプラーちゃんが一曲やるというような特殊な進行。当然club ROCK’N’ROLLの常設機材だけでは3バンド分の機材を全て賄うのは不可能なので、一部は業者さんからお借りして機材を揃えたそうだ。PA卓のチャンネル数も足りないので、アンプからの生音で音量調節。物凄い爆音になるんじゃなかろうか、と戦々恐々としていたのだけれども意外や意外、思っていた程耳をつん裂く感じでもなく、キャビネットを出来るだけ耳に近い高さになるよう高さを稼いで頂いていたからか自分の出音も割とはっきり聴こえて快適な演奏環境なのであった。
本番が始まると他バンドが演奏している間も楽器を構えたまま自分達のターンを待ちつつ、全体で一つの空気を作っていく部分もあるので気を抜き過ぎるわけにもいかず、しかしそれが結構面白かった。
お互いの曲をカバーし合ったり(パイプカツトマミヰズがカバーをすると結構原曲の片鱗も残らない程切り刻んだり変形させたりするのだけれど、今回のカバー曲達は結構良い意味で原型がなくて格好良かったんじゃないかと舟橋は感じた)、プロレス的な側面もあって会場も良い雰囲気であった。
出演者も関係者もお客さんも久しぶりな方々が多かった。近況を話したり挨拶したり、どことなく年末感じゃないけれど、ゆく年とくる年を連想するような、そんな夜であった。