雪の降る町。


朝起きて外を見ると一面の雪景色である。
名古屋では雪が降る事さえ珍しいのにここまで積もるのなんて記憶の上では何年振りだろう、というくらい久しぶりの事だ。
思わず寝起きの娘に「雪だよ見てごらん」と窓から外の光景を見せると娘、寝ぼけ眼もどこへやら、大興奮なのであった。

折角なので妻と娘と3人で雪の町へ繰り出す事にする。
娘は少し前に義父と妻とスノーボードに行くためにウェアー一式を購入しており、それが大いに役に立った。僕は雪に慣れていないためにスニーカーで繰り出そうとしたところ、妻に止められ革靴へ。お陰で靴下がビショビショにならずに済んだ。
一面雪で真っ白になった朝方の町は、往来をザクザクと歩くだけでも楽しいのだが、そりゃあ公園があったらしちゃいますよね、雪遊び。雪だるまを作って娘も楽しそうだった。4歳の娘は雪で遊ぶ事も(確か)この日が2回目。興奮もしようというものだ。

その後、不在のため受け取れなかった荷物を郵便局に受け取りに行く。
歩いていくのも無理ではなかったが、滑って転んでもいけないし地下鉄を使って行った。地下に潜ると「おいおいどうやってその恰好でこの後町に出るんだい」と尋ねたくなるような靴だったり服装だったり、様々な人がいるのだった。きっと彼らも考えがあっての事なのだろうけれども。

荷物を受け取った後、妻が買い物がしたいというので今度は慎重に、けれども楽しみながら歩いてショッピングモールへ向かった。発作的に安売りされていたホットサンドメーカーを購入、この日より我が家ではホットサンドが大流行だ。ハムとチーズは勿論、餡子を挟んだり様々な方法で食事っぽいものからデザートっぽいものまで楽しんでいる。娘も気に入ったようだし僕も「こんなに手軽に美味しいものが作れるのか」と挟んで焼くだけ、しかしその旨さたるや格別のホットサンドに舌鼓を打ちながら思ったものだ。

「これが2022年のベストバイかもしれない」。