会社から「営業頑張ったね」と褒めて貰う会に呼んで貰える事になった。
いつもと違う支店で開催されるという事で、有難い事にその支店は拙宅から徒歩圏内。自宅から直接向かう形なのでいつもより遅い時間に悠々と自宅を出た。
特段人より凄いスキルがあるわけではなく、そりゃあ営業職だもの、仕事に注力はしていたが、単純にお客様との良いご縁に恵まれての受賞だと受け止めている。奢る事なく今後も頑張ろうと思った。
有難い事に今回の式は昼食付。上の写真がその昼食のお弁当なのだが、いやはやこんなに旨い弁当、そうそう食えないぞと思ったものだ。べらぼうに旨いのなんの。世の中にはこういう美味い弁当を毎日のように食う人種もいるのかもしれないと思うと、コンビニのおにぎりで済ませている自分の舌に申し訳なく思えてくる。コンビニのおにぎりも十二分に美味しいけれどもね。
刺身も美味い、エビフライも美味い、よくわからないものも美味い。
現役時代は同業者だった父親に「こんな会があってね、美味い弁当を食べたよ」と伝えたら「どうせ八百彦本店だろ」と言われた。多分、父親も会社から褒めて貰って食べていたんだろうなと察した瞬間。
褒めて貰う会が終わった後はそのまま直帰して良いとの事だったので、この日は昼から金森君のドラム録りを手伝う事にしていた。
前夜に白線の内側の次回作に向けてベース録音をしたばかりだったので、良い感じに制作モードである我々。
金森君のレンジニア技術をお借りして、つまりバンド内でレコーディング作業を完結させようと今作も臨んでいる。
この日は金森君と樫山君と僕の3人で集まってドラム録りをするはずであった。はずであった、というのはつまり、録音する事が出来なかったという事である。
さあこれから作業開始、という段階で金森君が自宅から持ち込んでくれたノートパソコンがうんともすんともいわない。電源が入らなくなってしまった。電源を繋いでもランプが点かないので、充電が切れたであるとかそういう単純なトラブルではなさそうなのであった。色々調べて復活を試みたものの、パソコン、完全に沈黙。
こうなるとこの日は素直にバラして、パソコンを修理に持ち込む方が良かろうという事で一旦解散。
金森君、結構こういう事があるようでひょっとしたら彼、体質的に機械をブッ壊すような電磁波を出してるんじゃないかと我々は結論付けたのであった。
うなだれて歩く金森君。
この日、バンドのLINEグループは金森君の『修理に持ち込んでみたんですが店員さんが要領を得ません』『誰か良い修理屋知りませんか』と苦悶の声で満たされる事となった。
日没頃『あれ』『治った』と金森君から発信があった時には目を疑った。つくづく、金森君らしい。
いずれにしても今日は録音するなという大いなる意思からのお告げであったのだと思う事にした。
アルバム制作は、まだまだ始まったばかりである。