祝日の翌日もまさかの有給休暇という事で僕だけ2連休である。
朝、妻を車で職場に送っていきその足で実家近くの病院へ。先日たこ焼きを丸飲みして火傷した食道が気になるので、病院へ行ってきた。先代の先生の頃から通っているクリニックで母も生前お世話になった。診察終わりで先生に母が亡くなった事をお話すると既に父親から聞いていた様子。「お役に立てなくて残念です」と言う先生の顔、あんな顔初めて見たな。きっとよく通っている近所の患者さんの一人であったろう母が、生前先生とどんな風にやりとりしていたのかちょっと想像出来た気がした。
僕が体調を崩すとすぐに「先生に所に行きなさいよ」と言っていた母。その事をお伝えすると先生も嬉しそうだった。
これからも何かあったらお世話になろう。食道の火傷という事で同じ粘膜、胃炎の薬を処方して貰った。「これで早々に治してしまいましょう」との事。
その後、そのまま(まだ)秘密のレコーディングへ。
いつ世の中にどういう形で出るものかまだはっきりと確定はしていないけれども、ベースパートを録音。
この日のペダルボード。色々繋がっているように見えるけれども、実際上段の5台しか通っていない。僕は無精者なのでこの時使っていたペダルボードそのまま持ってきてしまったのだった。
いつもは常時オンのEarthQuaker DevicesのMonarchはラインで録音する時はオフ。その代わりにDAW上のプラグイン(なのかな、あれは)でベースアンプのモデリングを通した。この一連の録音作業では毎回使っているのだけれども、実にアンプらしい音がクリアに録れるものだから重宝している。
サクッと一曲録音して終了。音作りから2時間もかからずに終わった。
予定していたよりも作業がお早く終わったので『こういう時にしか出来ない気になっている事』をやってみる事にした(ちなみに前回はこういう事をした)。
ビデオ試写室に行く事にした。
ビデオ試写室は独身時代によく足を運んでいて、バンドの遠征で遠方に行った際に宿泊先として使ったり、或いは単純に『ビデオ試写室に行く事』が好きで行ったりしていた。アダルトビデオ(ビデオというものの実際はDVDであるのだけれども)がズラリと並んで、お互いの存在をないものとしてビデオを選ぶロビーのあの感じ。受付の人のちょっと疲れたあの感じ。そして個室のちょっとすえた匂いだったり喫煙室だったりするとヤニ臭かったりする、あの感じ。あの独特の感じが妙に好きだったのだ。
だけれども結婚してそういう風に時間を使う事もなくなり、いつしか足が遠のいていたビデオ試写室。その代わりに最近は動画のストリーミングサービスで助平な動画を楽しんだりしているのだが、今回わざわざ試写室に足を運んだのは他でもない。
4KVRの助平なビデオを試してみるためだった。
VRでアダルトビデオが観られるらしい、とは数年前から聞いて気になっていたのだが、その時はまだ限られた店舗のサービスで「へえ」程度の感じであった。その後、取扱店舗も随分と増えたようで、かつて僕が足を運んでいたビデオ試写室でもVRが楽しめるようになっていたのであった。
普通のアダルトビデオは自宅の自部屋のパソコンで視聴出来る。しかしアダルトビデオを高画質でVRで楽しもうと思うとこれはもう足を運ぶ他ない。ビデオ試写室へ久しぶりに足を運ぶ『きっかけ』が出来てしまったのだった。ちなみにVRと一口でいっても画質やシステム等色々あるようで(詳しくはインターネットで検索すれば色々出てくる。ここで細かいレビュー等は特段しないけれど)、『4KVR』は画質が標準のものより良いらしい。じゃあどうせなら『4KVR』を今回試してみようと思った。
受付でコースを選び、あとはまあ色々買い込んだりして個室へイン。
VR用のゴーグル(ゴーグルって表現で良いのか)をつけて電源をオンにする。手探りを部屋の電気を消したのは、きっといつもの習慣だろう。ぶっちゃけゴーグルをしているので部屋の灯りが煌々とついていようと関係はないのだが。
以下、箇条書きで感想を。
・思っていたよりも画質はそこそこだった。荒いわけじゃないけど、やっぱり映像感はある。
・ピントの合わせ方が難しい。こちらからちゃんと「見に」「合わせに」いかないと駄目な時がある。
・下を向いた時に映像中の身体と手足がそのまま自然に自分の視界と繋がっていたのはびっくりした。
・けれども設定が甘かったのか、物凄く胴長になっちゃってる時もあった。
・映像中の女優さんと「目線」がかちあうのは没入感がある。
・総じて、ただのAVを視聴するのとは感覚的にちょっと違う。特別感があった。
・滅茶苦茶ハマッて通いまくるかと言われると、きっとそうでもない。