GUYATONE BB-1、あれッ記録書いてなかったっけ!?

「娘(次女)の1か月検診が終わるまでは外出は控えよう」と妻と話していたものの、近場の薬局くらいならベビーカーで出掛けてみようじゃないかという事で挑戦。幸いにして娘(次女)は眠っていたし娘(長女)も手伝ってくれたので無事に買い物を得、良い気分転換となった。


コレクションの備忘録を書いたかどうかは、自分のこの日記の検索機能を使って調べている。
スマホ片手に機材棚の前で次々にペダル名を打ち込んでいくわけなのだが、中には「いや完全に書いた気になってたわ、何なら書いてなかったんか」というペダルもあって自分の記憶力の曖昧さに辟易とする次第である。
→補足:やはり買った事自体は書いていた

というわけでGUYATONE BB-1。FLIPシリーズというのがあるらしいですね。その中の一つ。
12V仕様のBB-Xという同じようなブツもあるみたいだけれども、そちらは生憎と出会った事がないので未経験。
これは確かカメラとか売ってる質屋(素直にコ〇兵と書くべきだね)の楽器コーナーをブラブラ歩いていたらエフェクターコーナーに普通に並んでて思わず試奏。試奏コーナーがレジの近くで、兎に角ツマミを動かしながらボンッ!ベンッ!とベースを弾いてその感触が良かったので購入。購入する旨お伝えしたところ、気を遣って下さったのか店員さんが「じゃあツマミの位置が変わらないように梱包しますね」と言葉をかけてくれた。どうせ帰宅したらツマミの位置も動くだろうに、その店員さんの真面目な表情から(最近何か文句言うお客さんがいたのかな…)と妙に記憶に残っている。
話が逸れた。

真空管入りのペダルって手持ちの中ではコレくらいなんじゃないかというくらい、持っていない。真空管を交換したら音が変わるだろうなと思いつつ(実際ネット上にはBB-Xの方だけれども真空管を交換してペダルの挙動が変わったというレビューがアップされている)、購入時にセットされていた真空管をそのまま使っている。果たしてヘタっているかどうか定かでないけれども、音や動作に違和感がないのでそのまま使っているくらいズボラなコレクターな僕である。

さて、コントロールは
GAIN=歪み具合。9時くらいまではオーバードライブ的、それ以降は急激に歪み始める。フルアップすると、おお、嵐のようだ。
MIDDLE FREQUENCY=中域の周波数帯域設定。100hz~4khzまで可変する。
MIDDLE=MIDDLE FREQUENCYで設定した中域のブースト/カット。
COLOR=人様のレビューによると高域の設定とか出てくるけどフルアップすると高域と一緒に低域もズドンと出てくる。何だろ。
NORMAL=原音の音量設定。僕の感覚では時計の3時くらいでバイパス時と同じくらいの音量。
DRIVE=エフェクト音の音量設定。

上記コントロールのところでも書いたが、つまり本機はNORMALとDRIVEの2つのボリュームによってミキサー形式で音量/原音のブレンド具合が決まるというわけですね。NORMALコントロールとDRIVEコントロールの間に「MIX」の文字があるのはそういう事か。
歪み方はどことなくBOSS ODB-3を彷彿とするような過激なスタイル。ギャンギャンギュインギュインと歪み、フルにしてCOLORを上げ目にして高域を強調すると雷のようだ。併せて4khzを触る事が出来る中域をブーストするとこれはもうベーシストとしての役割を一旦横に置いておける。
と思いきやここでNORMALコントロールが活きてくる。NORMALをグイッと上げて原音も同時に出力してやれば(物凄くうるさいだろうけれども)、まかないきれないのはドラムによるリズムセクションだけなのではないか、と思えてくる。こういう全能感を感じさせてくれる過激なペダルは手持ちの中でもなかなかないので新鮮な気持ちになった。
つい和音で弾いてしまうような、そんな気持ちの良い「嵐」感を堪能出来る。
或いはMIDDLE FREQUENCYとMIDDLEコントロールを大人っぽくカット方向で使っても良いだろう。
MIDDLEコントロールを極端にブースト/カットした状態でMIDDLE FREQUENCYをグリグリやるとワウのように周波数の中でピークが動いていくのがわかる。そこから触っていけば狙った音にアクセスしやすいなと感じた。

で、『普通のバンドアンサンブルの中で真面目に使うわけではない』セッティングを想定して作ったのが上の写真の状態。
ギジャアアアア!!という高域とベースらしい低域が分離して聴こえる、あとはドラマーを呼んでくれスタイルの音作りである。
最近でこそ共演していないけれども、きっと今も世界中にそういうバンドはいるに違いない。
そんな事にさえ思いを馳せてしまう程、音作りが楽しめる良いペダルだなと思った。