秋らしい気候といえなくもない日が訪れるようになり、徐々にではあるが過ごしやすくなってきた。
僕の1.5畳の作業&趣味の部屋は元々が収納部屋であるからして、当然空調なんてついていない。しかも壁一枚隔てて向こう側は建物の外、という位置なのでどうしたって外気の影響を受けて夏は暑く冬は寒いのである。
楽器にしてみればお世辞にも快適とはいえない環境であるからして一頃はギグケースに湿度調節剤を1つ2つ放り込んで弾き終わる度に楽器をギグケースに収納していた。しかしながら最近は依然として演奏行為に向き合う時間が多くなっているので、楽器はいちいち仕舞わずに自部屋に吊り下げて保管している。
一応弾き終わる度にチューニングをペグ半周分程、落としてはいる。少し前の暑い時は順反りっぽかったネックは涼しくなるにつれて逆反りっぽくなってきた。状況を鑑みると弾き終わる度に都度都度チューニングを落とすのは得策ではなかろう。しかし同時に1日の間で弾かない時は常に同じ状態にしておいた方がネックの傾向がわかって良いんじゃなかろうかとも思うのだが、果たして。いずれにしてもネックの状態で四季の移ろいを感じる。
(まだ)秘密のレコーディングやバンドの音源のベース演奏等、もう少しベースギターを弾く事に注力する日々が続きそうだ。
「もうちょっと真面目に練習しようかな」とか思い始めているので今は自分自身そういう気運なのだろう。
白線の内側で挑戦していた新しい音作り=OC-5のサブオクターブのみ出力(jojo mayerのバンドNERVEでベーシストのjohn davisが行っていたセッティングである)してそれを加工、ベースシグナルとする音作りだが、それを用いた新曲が完成したのでいよいよもって音作りに真面目に取り組んでいる。
OC-5のサブオクターブはOC-2の完全アナログなサブオクターブ(矩形波っぽいシグナルをフィルターを通してシンセっぽくしたもの、らしい)とは違いデジタルでそれに近づけたものになるわけだが、それ故か『引っ掛かる』といおうかそれともグッと前に出てくるものとでもいおうか、癖が若干僅かにだが弱めに感じる瞬間がある。そもそもサブオクターブのみのオクターバーの音はアンサンブル中では埋もれやすいものであるからして、この癖弱めなサブオクターブは加工してちょっと癖を出してやった方がアンサンブル中では扱いやすいのでは、というのがそもそもの発想である。
ファズをかけたりブレンダーを通してオーバードライブをかけたりもしたのだけれども、結局一番しっくりきたのはリング・モジュレーターをうっすらとかけてやる事だった。
日々研究である。
機材の話といえば先日、家族で港区のBO〇K OFFスーパーバザールへ足を運んだ。
プラモデルとか玩具とか本を見る前に最早習慣になりつつある、楽器売り場に娘(長女)と足を運んだ時の事。
ジャンク棚にプレシジョンベースタイプのネックとボディがそれぞれ500円で売っていた。塗装も剥げてしまっており一体いつ頃のものなのか、そもそもどのメーカーのものなのかさえ判然としない状態なのであったが妙に心惹かれるものがあった。
1000円でプレべもどきを組み上げる事が出来るなら、これは割と良い買い物なのでは。
娘(長女)に「ねぇねぇ、これどうかな」と見せてみると
「パパ、いつものあいぼうのほうがいいよ。あのみどりのやつ。あれのほうがにあってるし、あれがパパのあいぼうでしょ」
と娘(長女)。
成程確かに、と僕の一過性の興奮もすぐに鎮静化。
娘(長女)はよく人を見ているな、と思う。