OC-5に謝罪したい。

そういえばBOSS OC-5を発売当時に購入してそれっきりになっていたのだった。
僕が新品で発売直後のBOSSコンを買うというのも珍しい。確かOC-5が発売された2020年当時、携帯電話会社の営業担当から「クレジットカードを作ってくれたら10000円分のポイント上げますよ」みたいな電話がかかってきて、それにのっかって貰ったポイントを使って購入したような記憶がある。10000円も安くなるなら買っちゃうよ、というわけだ。


こうしてOC-2と並べると違いは一目瞭然。2機種の間に発売されたOC-3をすっ飛ばしているから(OC-3はOC-5と見た目似てる)当然ではあるのだけど。
コントロールはダイレクト、+1、-1、-2のそれぞれの音量レベル。シンプルなようでそれに加えて色々触れるところがある。VINTAGEモードとポリフォニックのPOLYモードの2種類のモード切替。接続する楽器に併せてギターモードとベースモードの切替を行う事が出来る。また和音を弾いた時に最低音の-1を足してくれるLOWEST機能も搭載。
流石BOSSが送り出した最新のオクターバー。気合が入っている。

まずVINTAGEとPOLYもモードの切替について。要するにOC-2を現代技術で再現したVINTAGEモードと和音入力OK!なPOLYモードの切替なのだが、この2モードで体感するレイテンシーに結構差がある。VINTAGEモードは弾いた感じ、手応えがOC-2である。
OC-2自体も昔の機種ながらレイテンシーみたいなものは感じられないもんな。凄い。
POLYモードはピッチ検出に能力を割くからか若干レイテンシーを感じる。
ギターモードとベースモードの差異について。この2モードの切替はピッチ検出云々よりもエフェクト音の音の明るさがわかりやすく変わる印象の方が強い。これはもう好みというかその日の気分で切り替えちゃっても良いのかな、と思う。ベースだからベースモード!と決めてかかるのも勿体ない。ギターモードの若干音が明るい音も好印象だった。

で、今回OC-5を弾くにあたって再度OC-2(MADE IN TAIWAN。日本製のものよりもオクターブ下のエフェクト音が歪んでで格好良かったからこれにした)を引っ張りだして比較してみたのだが、何てこった、正直言ってOC-2の方が好みじゃないか。
ドライシグナルと-2オクターブ下を完全に切って、-1オクターブだけで比較すると音の明瞭さがOC-2の方に軍配が上がる。あとエフェクト音ながらアタックというかピッキングに応じて音の芯みたいなものもOC-2の方が感じられた。
ローポジションの動作についてそりゃOC-5の方が精度高いでしょ、と思って弾いてみたら何て事はない。OC-2も悪くない。
エフェクト音が気に入る個体に出会えるならばOC-2のシンプルな操作感ながら突破力のある音色は非常に魅力的に感じた。色々やりたいならOC-5。
いやー、OC-2、やっぱり良いんだなと再認識。OC-5が駄目過ぎるとかそういうのでは決してないのだけれど、持っているOC-2が抜群に自分の好みに合うブツだったんだな。