演奏前後にホテルで過ごすとか、そういえばなかなか、ない。


写真はこの日のペダルボード。本番はこれに加えてボリュームペダルの前段にEQD tentacleを繋いだのだけれども、あまり使わなかったな。もっと活躍させたい。

白線の内側で京都PUB VOXhallだった。
共演はsanbun ill in agaru(詩人chori君とfootloose先輩のバンド)にYuta Nishiyama(giv strange car)、そしてさよならパリス
当日気付いたのだけれども、この日の出演者、何と全員面識があった。こんな事ってなかなかないぞ。とはいえ、内気なのでいつもより人と話す量が増えるというわけでもない。演奏で何か伝われば良いな、と思っていた。

前日に娘が誕生日を迎えたので、10月1日はUSJを予約。演奏後はそのまま京都で一泊、翌朝早起きしてUSJに向かうという流れ。とはいえそれだけでは家族は同行しない。妻が何を隠そう村上君(さよならパリス)が好きなので「さよならパリス、観たいな」と同行してくれたという次第。
ただ間抜けな事に幼児がライブハウス等大きな音に来る場合は必須アイテムのイヤーカフを自宅に忘れてしまい、京都入りを目指しながらインターネットを駆使して京都でイヤーカフの在庫を探しまわる羽目になった。
結局、イヤーカフは見つからなかったが音量をガクッと下げてくれる子ども用の耳栓を販売している楽器屋さんを発見。無事、娘の聴覚は守られたのであった。
折角なので京都っぽいものを、とも思ったのだが行きの車中で家計の話なんて始めちゃうものだからこの日は天下一品総本店でこってりラーメンを食べた。翌日が10月1日で天下一品の日だと気付くのは少し後の事だ。

sanbun ill agaruはそれぞれ単独でも強い2人のユニットなので、当然のように強かった。即興気味ならではの呼吸感みたいなのも感じられたりして、単純に弾き語りと詩人のコラボという感じでもない言葉と音で時間と空間を紡いでいく様が素敵だった。
Yuta Nishiyamaさんは四日市ドレミファといろはぶり。打ち込みで作ったトラックにテレキャスターの弾き語り、というとシンプルなようだけれどもきっちりバンド感があって格好良かった。最近聴いたエレキギターの音色の中で最高にイカしたファズトーンだった。
さよならパリスは娘が途中で同じ空間に居続ける事に難色を示したため中座してしまったのだが、2曲だけでも十分悔しくなる良いライブだった。村上君がブログで僕の事を「ベースの可能性を信じてる」と書いてくれたけれども、村上君は音楽を信じてるんだろうなってずっと前から思っている。
この日もやっぱり強かった。そりゃあ村上君の歌に心奪われる人が多いわけだよ。妻だってキラキラした目で「格好良かったー!」って言っていて、僕は口では「畜生!」だなんて言いながら「そりゃそうさ」と人様の演奏の事ながら嬉しくなってしまった。妻が良いものは良い、と言う人間で良かった。同時に妻が「パリさんのドラムも凄かった!あの人達凄いね」って言っていてこれまた嫉妬した。

この日の白線の内側、トップバッター。気負わず、等身大の演奏をしようと臨んだ結果、ここ最近では一番しっくりくる演奏が出来たと個人的には思っている。
半ば思いつきで演奏直前にピック弾きと指弾きをいったりきたりしたけれども、指弾きの弦に直接触れて音を出す感じがこのバンドには合っているんだろうな、と思った。ただ残念な事に僕は指弾きだとピック弾きより圧倒的に下手になる。あっちが立たなきゃこっちが立たねェ。

演奏後、ホテルで翌日に向けてゆっくり就寝。
夜中に妻の声で目が覚める。どうやら娘が発熱している様子。触るだけでそれとわかるくらい熱かったので慌ててコンビニで体温計と冷えピタを買う。測ると38度超え。
USJは諦めて朝、帰宅。娘は元気そのものであったが、大事を取るに越したことはない。遠足前に発熱するというアレ、本当にあるんだな。翌朝には綺麗に平熱に戻っていた。
リベンジするぞ。