2025年9月28日、白線の内側、吹上 鑪ら場でライブに出演


白線の内側、吹上 鑪ら場にてライブ。
いつも鑪ら場でライブが決まると、鑪ら場のHPにて高橋店長の書いたライブ詳細が掲載されるのが楽しみなのだけれども、今回のライブ詳細は我々白線の内側に対する高橋店長からの愛情(?)のこめられた大変に素敵な文章で。
「プログレ的なアプローチかと思いきやそこに在るべき堅牢な演奏ではなくどっちかというとインプロ的な不安定なもの」(原文そのまま引用)とかいやはや、これ言って(=書いて)くれるのって、凄い信頼だよなと思ったのである。
バンドメンバーの一員として演奏しながらもその不安定さっていうかあやふやさというか不明瞭さというか、演奏が巧みでないというわけでもなく『明瞭でない』事に対する自覚は持っているつもりで、むしろそこが面白いなと感じている部分ではあるのだけれども、これまでこの4人で演奏する時に感じる妙味みたいなのって何て言語化すべきかなと思っていたところ、この高橋店長の文章中の表現は「成程!」と膝を叩きたくなる程しっくりくるものなのであった。
いや、慢心せぬよう堅牢な演奏を目指そうと思います。堅牢なる不明瞭を目指そう。

さておき、そんな吹上 鑪ら場での演奏だもの、僕達も気合いが入ろうというものでこの日は新曲も初披露という事でバンドのモチベーションも挑戦意欲に満ちていた。
樫山君は少し前の即興セッションをふまえてノイズマシンとかサンプラーとかマシンライブに対して関心が高いようで、この日もサンプラーをカオシレーターに接続したりして新曲で演奏していた。
僕も挑戦意欲に駆り立てられ、かつて少しやってみていた『OC-2のサブオクターブだけ出力してエフェクトをかけてアナログシンセっぽい気持ちで演奏する』jojo mayerのバンドNERVEでベーシストjohn davisが行っていたアプローチをOC-2の後継機OC-5で再挑戦。
白線の内側では過去に3人編成の時にこの音作りで演奏した事があったけれども、今回はより音作りに時間と試行回数を費やした結果、OC-5の後段にリング・モジュレーターを繋いでそのルーティングをLS-2で管理するペダルボードを組んで演奏に臨んだ。
新曲『バベル』、評判が良かったようで大変嬉しい。音作りや演奏部分でも挑戦したので勿論それはあるのだけれども、何よりバンドの今後のモードというか表現のベクトルを端的に表している1曲でもあると思うので、我々が面白いと思っている事が人様の関心を刺激する事が出来たという事が嬉しい。


前回のライブより始めたライブの予約特典、今回もCDを特典として若干数製作した。
樫山君がバンドの既存曲をLo-fi HIPHOP風にリミックスしてくれた。
僕は若干ベースギターを演奏、あとはジャケット(というと大層だけれども)の絵を描いた。
「Lo-fi HIPHOPといえばこれだろ」なイラストを、娘(長女)をモデルにして描いた。
娘(長女)に話をするとモデルとしてちゃんと写真まで撮らせてくれた。
絵心なんて僕には全くないけれども、こういうやり慣れない作業も嫌いじゃないなと思った。