-ABSTFLUX-vol.1

白線の内側でのライブの翌日、MoNoSiRoでのライブ。
二夜連続でライブだなんてニヤニヤしてしまう。演奏行為って最高に楽しいけれど人前での演奏ともなると尚更だ。
この日はMoNoSiRoとfrenzy cabbageの共同企画「-ABSTFLUX-vol.1」。場所は鶴舞DAYTRIP。PAが久々のさったさん(聞いたところによると今や月に一度くらいの出勤だそうな)で嬉しかった。

共演はqulague、数秒にも満たない、そしてfrenzy cabbageと「好きな人は絶対好き」なセレクション。個人的にここ最近アンビエントであるとかドローンであるとか生活音であるとかそういうのに興味津々だったので数秒にも満たないが非常に楽しみだったのだけれど、いやはや、実に素晴らしい演奏だった。自分達の出番の直前だったので楽屋とフロアを行ったり来たりして準備しながらのライブ鑑賞になってしまったけれど、空間と時間をいったりきたりしながら広がって拡散するかの如くの演奏、実に素晴らしかった。嶺司君(実に高身長で痩せているし日本人離れした顔をしている上にタトゥーまで入っているので見た目は怖いが心優しい繊細な男である)には打ち上げでも現代音楽の話やケチャの話、彼が謎の中年男性にサウンドスケープの教えを受けた話等沢山面白い話をして貰った。仙人っぽい、もっと時間を重ねたい同性である。

frenzy cabbagehも以前観た時と比べて圧倒的に力強くなっていて滅茶苦茶格好良かった。物販で彼ら手製のファズを売っていて「気になるけどライブハウスで16000円のファズを売るだなんて凄いなあ」と言っていたらその日どうやら一台売れた様子。

MoNoSiRoはタキナオさんのライトドローイングも交えた5人編成。最近はようやく自分自身の演奏の波長がMoNoSiRoというバンドに接近している気配を感じられて(いや、少し前から擦り寄ろう、擦り寄りたいとは思っていたのだけれども感性の部分って時間をかけて養われていったりするじゃない)、時間と空間とを意識して音色だったちタッチだったりをコントロールするようになってきた。
抽象を突き詰めるという事はどんどんと具体的になっていく事でもあるから、この路線はもっと遊んでみたい演奏内容の一つだ。

終演後、友人を送りがてら鶴舞の駅まで歩いた。
駅前のファミリーマートで食べたファミチキが大変美味しく感じられ、季節の移ろいをそんなところから感じちゃったりしたわけですよ。
しかしそれも相まって打ち上げでは早々にお腹が膨れた。鶴舞デイトリップの中打ち(会場でそのまま行われる打ち上げ)はご飯が大量に出てくるから楽しい。この日もカレーが旨かった。貧乏根性剥き出しで、結局きっちり食ってやがんの。

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