Earth Quaker Devices Hoofに関する熱い思い入れを書き綴る。

2018_04_24_001
うん、すまない、またファズの話なんだ。

EarthQuakerDevices略してEQDというブランドが気になりだしたのはいつ頃からだったろうか。
最初はこのwebサイトで見かけ、次第に国内のベーシストもこのブランドのペダルを使いだして皆絶賛するその様に「ああ、これは一度試してみにゃあいかんな」と思ったのであった。ああわかってる、見事に広告戦略にやられてるよな、でもメーカー側の戦略に踊らされて良かったと思ってるよ。
で、友人のギターリストがコーラスだったかなんだかを持っててスタジオで試させて貰って「こいつぁオツだわぃ」なんて思って兎に角深いリバーブを欲していた僕はAfterneathに手を出したのであった。
『異次元のリバーブ』と謳われるこのペダル、実際コントロールも特徴的で一筋縄ではいかなかったしバンドアンサンブル中ではその効果を発揮しづらかったものの、面白いペダルだった。手放してしまったけれど。

で、あれやこれやとファズを買い漁っては試し、を繰り返していた時期にEQDのHoofというファズが気になってしまって。
アーミーグリーンのビッグマフを元にシフトコントロール(中域のコントロール)を搭載したこれは非常に使い勝手が良さそうでもうどうしても欲しくなってしまった。
しかし当時中古はおろか新品でもHoofがなかなか出回っておらず、どうしたものかと思案していたところ日本の流通をヤマハさんがして下さる、と発表があって。流石ヤマハ!素晴らしい!
発売日当日に名古屋市内の楽器屋を覗いてみたんだけどHoofだけ売り切れてしまっており、怒りと失望に沈みかけたところ2日後に鈴木実貴子ズの遠征で大阪に行く事に思い至ったのであった。
慌ててネットで大阪の楽器店の在庫を調べ、在庫有りと掲載されている店に電話をし、2日後に行くからホールドお願いしますと鼻息荒くお願いしたのであった。
リハーサル後に個人練習でファズを思い切り鳴らすためにスタジオの予約までする念の入れようであった。

そして目出度く僕の手元にやってきたHoofファズ、一言で言えば素晴らしい。
復刻版アーミーグリーンと使い分けをしているけれども、甲乙つけがたい良さがある。ビッグマフそのものを踏んでいる、という気概の部分では復刻版に敵うわけもないけれども出音の幅の広さでいったら圧倒的にこちらの方に軍配が上がる。
トーンコントロールとシフトコントロールは操作性も良くサクサク音作り出来る上に、そこから作り出せるファズサウンドは幅が広い。音も破綻しづらくまさに痒いところに手が届くファズサウンドである。
褒めすぎか、否、実際に試してみて頂きたい。素晴らしいから。

というわけで今日も僕はこれか復刻版アーミーグリーンを踏んでいる。本当に気分で使い分ける、くらいなもんだ。ビッグマフに肉薄するビッグマフ以外のファズ。
格好良い音で思い切り鳴らすという事がどれだけ気持ち良いか改めて教えてくれる一台である。

Hoofのドキュメンタリーが動画アップロードサイトにアップされている。
テンション上がるよ、これ。字幕機能で字幕を出すとところどころ「?」という言い回しもあるけれども何となく意味はわかるので英語が不得手な人でも楽しめる。そう、僕のような。

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