Green Russian Big Muffを購入したので感覚的なレビューを書きます。

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その報せは8月17日にネット上を駆け巡り、SNS上の(一部の)タイムラインを騒がせた。
『アーミーグリーン、復刻』。
皆大好きビッグマフの、アーミーグリーンが本家electro-harmonixから復刻されるというのだ。
正確に言えばリメイク、になるのだろうけれども。サイズも小さいし。けれども愛好家には十分過ぎた。衝撃と興奮を与えるには十分過ぎた。だってエレハモから”あの”塗装のビッグマフが出るんだぜ、興奮しないわけないじゃないか。勿論「ビッグマフは大きくないと」という熱烈なファンも知人にはいたしそもそも愛好家でなければ見向きもしないニュースではあろうけれども、僕はつくづく思ったものだ。「何はともあれ、買い。即買い」と。

それからというもの、日々インターネット上で続報を探した。どうやら発売日は8月末らしい。価格は80ドル。日本だと大体1万円チョイくらいか、とそれはもう楽しい日々だった。家庭では妻に「ビッグマフが出たら何はともあれ買いたい」と懇願する日々。
そして26日、初回入荷分を店頭販売開始します、と京都の楽器店がSNS上でツイート。思わず京都まで行こうか!と浮足だったものの、親切な方が名古屋での入荷店を教えて下さった。というわけで26日夕方、試奏もせずにGreen Russian Big Muff入手。

で、ここまで書いておいてナンだけれども、別にアーミーグリーンのビッグマフの特別良い印象ってなくて。
昔所有していた頃にベースビッグマフと黒マフと比較したんだけどその時も「イマイチ冴えないナァ」という印象だったくらい。後々振り返ると個体差だったのかなとも思うけれども、昔所有していたアーミーグリーンはそんなに良いとは思わなかったもんなあ。「アーミグリーンにより近い毛羽立ち具合!」と好事家の中でも評判が良いナノベースビッグマフも購入したんだけど結局常用せず。やっぱりベースビッグマフが一番良い!とつい最近まで愛用していたのだけれども、ひょんな事から昔持っていたのと筐体が微妙に違う黒マフをスタジオに持ち込んでみるとベースビッグマフよりも荒々しくて面白い。詳しい方曰く中の回路も「ロシア製のものと全然違う」そうなんだけれども、トーンをフルにしても低域はしっかり残るし音の芯も感じられるしエッヂがあってアンサンブルの中での立ち位置の主張が激しい。出音がスムーズなベースビッグマフも広がっていくような音の壁感が気持ち良いのだけれども、直線的にガツンとくる(エフェクターについて書く時に毎回申し訳なく思うのが、僕の物言いは感覚的過ぎる点だ)この”ちょびっと古いっぽい黒マフ”はその時の僕にフィットした。
というわけで最近は”ちょびっと古いっぽい黒マフ”がメインだったのだが。

この新しいアーミーグリーンはとても良い。出音に関しては『ベースビッグマフよりアグレッシヴ』というメーカー側からの前情報の通りアグレッシヴで。かつ低域もズドンと効いてる。それこそトーンをフルにしても全然イケる。昔持ってたアーミグリーンみたいにモッサリした印象もなく、きっちり「ブッシャアアアアアアアアア!!!」というファズサウンドを愉しめる。うん、多分昔持ってた固体は外れだったんじゃないかな、と思う、改めて。
で、最近のメインの”ちょびっと古いっぽい黒マフ”と比較してみると音のキャラクターは似ているけれど低域と音の芯が素晴らしいし、何より出力が大きい。出力が大きいっていうのは嬉しいじゃない、やっぱり踏んだ瞬間にガツンと来ないとね。
いやー、楽しいよ、これ。ビッグマフに思い入れが特別なくても、ファズ好きなら是非一度お試しを。
俺はガンガンに使っていく。

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