久しぶりに野外での演奏で大いに興奮した神戸の思い出。

「野外って久しぶりだね」
「そうだね」
「...あ、そういえば各務君、あそこ(と言いながらステージ上手側を指す)に気があるだろ、あそこの根本、穴になってるから気を付けた方がいいぜ」
「あー、本当だ」
「野外っていうとつい興奮しちまうだろ。特に各務君は過去の傾向から見てもエクスプロージョンしがちだから」
「確かにね、野外はねー」

こんなやりとりを交わした記憶がある。
神戸みなとの森公園にて、10月4日の夕方16時頃の事だ。

この日は鈴木実貴子ズのサポートで神戸みなとの森公園にて開催された屋外フリーイベントに出演、夕方の屋外という絶好のロケーションに屋外で屋台が沢山出るイベントという事で妻と娘と3人で神戸に向かった。
途中の休憩や高速道路を降りてからは鈴木実貴子ズ本陣が乗る車と合流したりしたけれど、基本的に車内は妻と娘の3人で、娘は寝たり車内モニターでDVDを見たりし、妻と僕は運転を交代したり「指揮者によってワーグナーの『ワルキューレの騎行』がどんな具合に変化するか」という普段ではなかなかしない聴き比べをしてその差異に思わず笑ったりしながら移動時間を過ごした。
妻と娘が同行してくれる遠征はバンド活動の時間がそのまま家族の思い出になるので不思議な気持ちだが、僕個人の感覚では欲しいもの全部抱え込む的なところがあって大変楽しい。
この日も到着して転換兼サウンドチェックの時間まで公園で娘と遊んだり、その辺をブラブラしたりして過ごした。可愛い娘の写真も撮れたので掲載しちゃう。

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この日はアウトドアが似合いそうな人達(雑なニュアンスだが、伝われ)が沢山会場にいらっしゃって、インドア派というか屋外は嫌いではないものの得意ではない(我儘なニュアンスだが、伝われ)僕は若干気後れしたものの、転換で楽器を抱えてステージに上がる頃になるとすっかりその気になっている自分がいた。
音響さんの趣味なのかそれともそういうスピーカーが持ち込まれていたのか(そういえば何故か上手側に固める形で大きなスピーカーが重ねられていた)、うららかな日曜の午後というには若干どころかディープ過ぎるロー(褒め言葉である)がメインスピーカーから出力されていたので普段よりタイト目に音作るか、と思っていたものの、ステージ上のベースアンプが小口径のキャビだったのかいつも通りのセッティングで引き締まった音が出たので舟橋は大変ご機嫌であった。大きなスピーカーで余裕たっぷりに鳴らすよりも小さめのスピーカーを頑張って鳴らす方が好きかもしれない、私。

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どんどん薄暗くなるみなとの森公園、演奏が始まると沢山の人が集まってき、そうなってくると演奏している側も自然と白熱してくる。というか音がどこまでもスコーン!と飛んでいく感じが気持ち良くてついついやり過ぎてしまうのであった。
各務君は演奏の最後にギターを投げ捨て、客席側に飛び込んで目の前のお客さんとハグしていた。穴には落ちなかったけどホラやっぱり、エクスプロージョンしたってわけだ。

あとこの日、写真を撮って下さった方がいたようで(人伝えで頂いたのでお名前を存じませんが、有難うございます!)僕の凄い、なんていうかなんていうかなって目つきの写真があったのでこれもまた掲載しておきます。
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