犬栓耳畜生(3人)での演奏。大阪のShukaiというバンドが格好良かった。

4日土曜日は午前中、仕事の研修。挙手制でかつ、その中の一部しか参加出来ない研修なので折角希望が通ったなら何かを持ち帰らんと意気込んで参加してはいるのだけれども入社半年の若輩が敵わないようなエースも参加しており、いやはや野心と反骨心が刺激される。

午後からは12月に初ライブを控えた新バンド「YONONACA」のアーティスト写真撮影。
これはもう断言してしまうけれども僕はこの手のアーティスト写真撮影というのがどうにも苦手で、特にここ数年太って顔の輪郭が丸くなってからは撮った写真を見返す度に「ああ...」という気持ちになるのでどうにも抵抗がある。いや太った自分がいけないんだけどさ。そんな感じだもんだからメンバーから「アー写(アーティスト写真の略ね)撮影をしよう!」と言われた時もメンバーからツッコミが入るくらいテンション低くて。けれども何だかんだ皆で街をうろつきながらカメラの前に立ってあーでもないこーでもないとやると楽しいものだ。メンバー松岡さんの言った「顔がないと愛せないじゃん」という発言が大変腑に落ちた。「ライブに遊びに来てね」と言うからには「こういう者です」という名刺じゃあないけれども、実体は提供出来ないと駄目だろうがよ、という話だ。

撮影後は新栄DAYTRIVEにて犬栓耳畜生でライブ。
この日は炭酸さんが別件でライブのため、富田夫妻に僕の三人で演奏。その瞬間に曲名を発表してそれにインスピレーションを受けての即興演奏。かつてない音数の少なさの中での演奏となったわけだけれどもそれ故に隙間が生まれやすく、それも相まってカラッとしたドライなバンドサウンドになったのではないかと思われる。

この日は共演バンドがペダルを多様するベーシストばかりで(というかベースとドラムのツーピースが一日に二組も出るというまた珍しい日だった)、ペダル好きのベーシストである僕は大変楽しかった。新栄DAYTRIVEでライブを観る時は時々二階最前列でステージ上を見下ろす形で演奏を観るのだけれども、この日はペダルも含めて観たかったので割とそこに張り付き。
遊びに来てくれた暗黒大陸ふれあいの荒木さんも転換中にそこに来られてエフェクターの話とかをしたのだけれども、それも楽しかった。荒木さん、BTTFのマーティがチラッと弾いてるトラベルギターを買ったそうで(何てマニアックな!)「ボディこそ小さいし玩具みたいだけれどもハムバッキングピックアップのせいか歪みのノリがとても良い」と満足気だった。僕も楽器の話は好きだもんだからニヤニヤしながらそんな話をした。荒木さん、大阪から来たShukaiの演奏が始まった瞬間両手を振り回しながらフロア最前列まで駈け下りて行った。
さもありなん、明らかに格好良いバンドの演奏が始まったぞ!って感じだったもの。

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空関係を多様しつつルーパーで重ねたりもし、時にはギターっぽいサウンドも出しながらちゃんとベースギターっぽい音色だったりとベース奏者としても見どころがあるし、フレーズも所謂『エフェクト多用のびっくりどっきりサウンド』というよりかはメロディアスで抒情的、ちゃんと音楽的な起承転結があってギミックで楽しむだけではなく音楽的にも美しい、という非の打ちどころのないバンドだった。しかしベーシストで、というかバンドマンでBOSS SL-20を使っている人を初めて観た。格好良い音だったので思わず欲しくなってしまった。パクったみたいな使い方しか出来ないだろうけれども。

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