豊田「味珍」に台湾ラーメンを食べに行った。

2016_09_17_001
職場の同僚が「豊田に旨い台湾ラーメンを食わせる中華料理屋がある」と言う。
聞けば特に激辛というわけでもないのだが、ニンニクがどっさり入っており翌日には体中からニンニクの匂いを発する事請け合いだが、無類の味だという。また、同じく翌日ニンニク臭さが途方もない事になるけれどもニンニク炒飯もお薦めである、とも。
別段隠しているわけでもないのだが、実はニンニクが大好きである。
今の職業に就いてからというもの、流石に接客業なので平日夜のニンニク大量摂取こそ避けるようになったけれども、ニンニクは生は勿論チューブニンニクのものまで好ましいトッピングの一つだ。ラーメンは勿論、友人宅にて素麺パーティーを行う折等もチューブニンニクをどっさりとつゆの中に入れて面食らわれた(素麺を食う、とかけているわけではない、断じてない)事がある。
ニンニクの味もさる事ながら、どの料理でも味を引き立たせると同時に決して隠し味のようになってしまわないその存在感も僕は好きだ。そんな人間で在りたい、とも思う。僕はニンニクのような表現者で在りたい。

そこまでニンニクが好きな僕の事だ、そんな話を聞かされた以上行かないわけにはいかない。
同僚が車を出してくれるというので同僚と僕と、豊田在住の同僚も拉致して3人で豊田は「味珍本店」へ向かった。
青菜炒めも当然のようにニンニクがどっさり入っており、大変旨い。これは台湾ラーメンも期待出来そうだ、とメニューを眺めるとトッピングの生玉子があった。あ、じゃあさっきすぐそこのテーブルで常連っぽいおじさんがやってたのはソレか、しまったなあ俺も生玉子、いっとくべきだっただろうかなんて考えてると僕の台湾ラーメンもすぐに運ばれてきた。

意外にも小振りな丼の中に、しかしギュウギュウに麺が、スープが、そして挽肉がニラがトッピングされている。そして茶色の美しいニンニク。美麗だ。
スープと麺を啜る。想像していたよりも辛くない、だが美味い。個人的に辛いものが苦手なのでこれくらいで十分。
きっと迷惑をかけるであろう翌日の自分に謝罪しながらニンニクの塊を口に運ぶ。簡単に形が崩れる程柔らかいニンニクはそれ自体に醤油の味がついておりたまり漬けのような風味である。これが大変に美味い。この旨味がスープに溶け出してコントラストを成している。
歓声をあげながら麺を啜り上げた。
中途でニンニク炒飯も。茶碗によそって食べる炒飯は国籍不明だが、しかし何故茶碗で食べる炒飯は美味いのだろう。こちらも大変ニンニクが効いている。見ると同僚は台湾ラーメンのスープを炒飯にかけて食べている。美味くないわけがない。すかさず真似した。

1人あたり900円。
幸福な使い方をしたものだ。

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