風邪ウイルスとの共生

ここ数日間このブログをめっきり更新していなかったのは、別段活動休止を決めた不完全密室殺人でバタバタしていたわけでも、恋人ができたわけでも、目前に控えた竹内電気/JONNY/レジオキングの3マン及び日曜に行われるONE BY ONE RECORDSのイベントの準備に追われていたわけでもない。

体調を、崩していたのである。

元々体調を崩し易い方で、ワンシーズン毎に風邪をひくのだが、今回のは今までと少しばかり様子が違う。前例にならえば2,3日もしないうちに完全回復する僕の体が、今回はどうにも奮わない。

アルバイトも休みを頂いて一日家で寝ていたのだが(かかりつけのお医者で薬も貰ったし、栄養のある食べ物も食べたし睡眠も十分だったはず)熱が下がっても倦怠感が抜けきらず、そのうちまた熱が上がってくる。

お医者の先生曰く風邪の際の発熱は「体内のウイルスを殺すための必然性のあるもの」との事。納得した上で解熱剤を無駄に服用しないようにしているのだが、やっぱり辛い。

病に臥せっていると内省的になりがちである。

気がつけば「希望というものを抱く以前に、物事全ての結果が見えてしまう人間がいるとするのであればその人間は早々に自ら命を絶ってしまうのだろうな」とかそこから発展して「希望というのは我々人類が生きていく上で、そしてより良い生活と変化のある毎日を送るために必要な、最低限の刺激である」とか考えてしまっている。

僕の場合決まって病に倒れると内省的になって、その後攻撃的になるものだから始末が悪い。

ただでさえウイルスによる症状が発露しているだけで周りに不安を与えるというのに、性格も悪くなるというのは醜悪この上ない。

久しく体験していなかった倦怠感、発熱との闘い。こんなに長い闘いは記憶する限り初めてで今まで自分が如何にサクッと回復していたかわかる。兎も角、今回僕にしては長い闘病生活(こう書くと大事に見えがちだけども、実際そうだ)の末、僕は「この熱と共生しよう」と覚悟まで決めかけた。

はなから除外すべき害悪と思うが故に、かくも惨めな気持ちになり卑しい感情にとらわれるのだ。汝、汝自身の発熱を愛せ。

熱は万物のエネルギーの元である、と某剣客漫画でも描かれていたではないか。ならば熱を除外するのではなくエネルギーに転化する事に意識を注いだ方が建設的ではないか。

これが真理なのか、或いは熱が作り出した妄言かは賢明かつ、熱にその脳髄を冒されていない読者諸兄に任せる事としよう。

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