クリムゾン

ここ最近、キング・クリムゾンばかり聴いている。

プログレッシブ=前進的、とするのであれば時代を超え音楽的に変化し続けるキング・クリムゾンは本当にプログレッシブだと考える。尤も、ロバート・フリップ先生は「クリムゾン=プログレッシブ」と言われるのを嫌うらしく、それはプログレがジャンルとして定着してしまったが故に変化し続けるクリムゾンは既にプログレではない故、らしいのだが、その思想こそが求道者たるクリムゾン=フリップ先生の思想が本質的に何よりプログレッシブ(前進的)である事のあらわれに他ならないと感じる。

メンバーが入れ替わったり、ツインドラム、ツインベース、ツインギターのダブルトリオなる編成に挑戦したり、インプロビゼイションをライブに取り入れたり、とそのバンドの姿勢にはかなり影響を受けたし、ある意味心の拠り所として僕の中に常に存在するバンドだ。

自分ではそうとは思わないのだが音楽的な影響を示唆される事も(特に不完全密室殺人では)たまにある。が、その実一番影響を受けた部分はその向上心やバンドの進め方にある。

ちなみに一番好きな時期はジョン・ウェットンが滞在した70年代クリムゾン。この時代のインプロビゼイションはアグレッシヴさと緊張感が同居していてたまらなく格好良いし、ウェットン御大のハイワットのベースヘッドアンプで歪んだベースサウンドは心地良いアタックと野太いサウンドでたまらなくクール。

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