人生で初めてバッファを意識したのはこの時なのだが(ブログも長い事続けると彼方に失われた記憶もこうして記録が残るから良い)、思えばこのオクターブファズの前段にバッファを挟む事による音色変化(というかこの場合はバッファを挟む事できちんとペダルが本領を発揮してくれたという、音色変化というよりはそれとは別の特殊なケースではあるのだけれど)以降も、楽器本体に施された「出力倍!ノイズも倍!ローがしっかり出る!」改造による超高出力の信号レベルをエフェクターに流し込むにあたって、信号を適正なレベルに下げるために今や必須アイテムのパッシヴボリュームを使うようになってからBOSSのバッファ、というかTU-2のバッファはずっと僕の足元の最前段であり続けた。
「何はともあれ信号の入口はTU-2」という状態が続いていたのである。
そしてそして、BOSSが本気を出して開発、まさかの技シリーズで発表されたTU-3Wは気にはなっていたものの、現状TU-2のバッファに不満があるわけじゃなし、ご縁があったら出会うだろうしその時に弾いてみて良ければでいいんじゃないのくらいの気持ちでいたのだが。
先日行きつけの中古ペダル屋のSNSでの発信を見ると店内の陳列棚が映された画像、チューナーコーナーにTU-3Wらしきブツが見えるではないか。これは是非チェックせねばならんと店頭にて比較を申し出た次第。
幸いな事にTU-2も店頭試奏用にあったのでTU-3Wと比較検討する事が可能であった。
第一印象からして、違う。
何が違うって高域の出方が違う。薄皮一枚剥がれたような、「鮮度が良くなった」と言いたくなっちゃうような、そんな明瞭さが得られた。
あと、音がより前に出るようになったような。
事前に読んでいたインターネットのレビューだと「低域がより削がれる」的な感想を目にしたけれど、僕はそれは感じなかった。高域がハッキリクッキリした事で低域が目減りしたように感じられたのかもしれない。
で、結果的に購入して持ち帰った。
一度違いを実感すると、もうTU-2のバッファでは満足出来なくなってしまうだろうという予感、いや実感があったからだ。
特に最近は明確なパンチが音に欲しい時期なので今こそこういうより上から下までハッキリクッキリするバッファは有難い。
これからずっと、僕の足元の最前段はTU-3Wだろう。
有難う、TU-2。塗装を剥いだり散々な扱いをしたけれど、今暫くは機材棚の中で休んでくれ。
手放したりはしない。
あ、バッファとしての感想ばかり書いてしまったけれど普通にチューナーとしてもレベルアップしていたぜTU-3W。LEDはより高輝度に(そして個人的な好みではより格好良い配色に)、そしてチューニングの精度はより高精度に。
バッファとしてもチューナーとしても非常に良い感じ(舟橋は主にバッファ目的だけど)。
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