舟橋、オートミールお好み焼きにハマる。

最近「オートミールお好み焼き」にすっかりハマってしまった。
すでに三日連続で作っている。

オートミール自体は昨年、人間ドックの結果、医師より「血液検査の結果、コレステロールが高いので食生活を改善した方が良い」と忠告を受けた(その他にも膵臓に生まれながらの異常があり、入院検査の結果それが判明する等あった。昨年は健康の大切さを意識した一年だったナァ)頃から食生活にとり入れていた。
されどその頃からオートミールお好み焼きにハマるまで調理法といえば「オートミールをお湯でふやかしてお茶漬け海苔をまぶす」程度で、時折妻がちゃんとオートミール粥を調理してくれるものの、自分ではオートミール料理らしい料理はしてこなかった。
あ、一度だけホットケーキを作ってみたな…不味くはなかったがべらぼうに美味え、という事もなかった。
オートミールお茶漬け(お茶漬け、という程サラサラでもないけれどこう呼称する)はオートミールを食べる時の9割がこの方法で、よくもまあ飽きずに食べたものだと思う。お茶漬け海苔が美味しいから継続出来たに他ならないが、後は簡単に作れる気軽さも良かった。

鍋でオートミールと適量の水(オートミールのパックに書いてある量で大体大丈夫だ。なんなら目分量でも大丈夫なくらい)を鍋で煮込むだけだし、もっと簡単に済ませたい時はオートミールと水を混ぜ合わせて電子レンジでチンするだけ。料理と表現するのも憚られる程に簡単である。

舟橋は気に入ってオートミールお茶漬けを食べ続けた。
好みで言えばお茶漬けの素は梅味より鮭味の方が好みにあった。一方、時折オートミールを「口に合わない」と評する声も耳にした。曰く、癖があるし調理法『次第では』美味しいものだ、と。

いやいや、オートミール美味しいじゃん。
僕の舌が馬鹿なのか?だとしても人より「美味しい」のレンジが広いのは得する事はあっても損する事はない。むしろ喜ぶべき事なのであろうけれども。
「こうすると美味しい」オートミールの調理法という特集をテレビで観た。第一位はお好み焼きであった。
「へえ、そういうのもあるのか」。
オートミールお好み焼きとの出会いである。

ずっと意識に引っかかってはいたものの、いざ調理するまでなんとなく面倒臭そうで相応の時間が経過した。
いざ作ってみて、簡単にひっくり返せない事に心が折れそうになった。
見た目は最悪、お好み焼きの形をしていない粉物もどきが出来上がった。食べてみる。
「あれッ!美味しい」
そう、美味しいのである。
見た目は最悪で味もきっとそこそこだろう、とたかを括っていたのだが、いやいやどうして、味は良かった。これならまた食べたい、とさえ思った。
ひっくり返す段階で失敗し、バラバラになった。ひっくり返す事さえ出来れば見た目は悪くないはずだ。
インターネットで調べると「片面に火が通ったらさらにスライドさせ、皿ごとひっくり返す」という記述を目にした。
成程!!


バラバラになったお好み焼きの残骸を集めてソースとマヨネーズと鰹節で覆い隠したところ。

2日目、僕は再びオートミールお好み焼きをひっくり返そうとしていた。前日のそれよりも厚みがあり、お好み焼き然とした風貌である。これを綺麗に仕上げる事が出来たらナァ、と思いつつお皿にスライドさせ、一思いにフライパンの上で皿ごとひっくり返しオートミールお好み焼き(途上)をフライパンに着地させる。
パンッ、と小気味良い音を立ててオートミールお好み焼き(途上)はフライパンの上に綺麗に着地した。バラバラになる事もなく、ジューッという音を立てながら静かに焼かれている。
お、これは、良いんじゃないか?
現金なもので見た目が良ければなんとなく味も成功している気になっているのであった。


両面焼き目がつく程度に焼き、お好み焼きソースとマヨネーズ、鰹節をまぶしていざ実食。何これうっま!
見た目だけではないのであった。ふっくら焼き上がっており、オートミール「なのに」美味しいではない。普通に美味しい料理の出来上がりである。オートミールを使う理由は低カロリーだから、である。それでこんなに簡単にお好み焼きが食べられるならこんなに良い事はない。
というわけでこれを書いている今現在、妻も気に入ってくれたので4日連続でオートミールお好み焼きを食べている。

「これなら毎日、無限に食べたい」
妻からの最大級の賛辞である。