観劇の夜

先月、30日の夜の話である。
孤独部ゲボゲボ、このニつの劇団は現在連続6ヶ月で一緒に公演を行っている真っ最中であり、2日連続で公演が行われるその折り返し時点(こんな表現あるのか?)、深夜ニ時から公演を行うというのでご近所さんの友人と自転車をジャコジャコ漕いで名古屋駅から自転車で数分の劇場 ナンジャーレに行ってきた。
深夜ニ時からの公演をさせてくれるって(いくら懇意の関係であるとはいえども)ナンジャーレって面白い劇場だなあ!それでやっちゃうこの二劇団も相当面白い。
深夜ニ時からお芝居を観るのは、流石に人生で初めてである。

それぞれ20分ずつ程のお芝居だったのだけど、いや、行って良かった。
役者の瞬発力というか筋力というか、そういうのを大いに堪能した。彼らって本当に一気に感情を上げたり下げたりするのだね。あと徹底っぷりっていうのかな、徹底的にやるっていうのは同じ「舞台、ステージ」に立つ人間として大いに参考になった。彼らは脚本があってそれを演じて、僕達は曲があってそれを演奏して、彼らは演技でやりとりして僕達は音でアンサンブルする。全く同じじゃあないか、と思った。

今年に入ってから何かと行動を共にしている孤独部 かしやましげみつ君の演技を実は初めて観たのだけど、うん、全然そういうトーンのお芝居ではなかったのにニヤニヤ笑いが止まらなかった。
自身で脚本を書いて自身で演じる一人芝居の内容も良かったし演技っていう部分は僕は全然専門的な知識がないのだが、そんな僕が「こりゃあ凄いな」って思うって事は一般的な、大衆的なエンターテイメント性を持ち合わせているっていう事なんじゃないかな。挙動から何から何までずっと興味深く観劇。
ゲボゲボと孤独部の連続公演、面白かったので(ゲボゲボも突破力のある劇団だった。深夜ニ時だからこそ真に迫る演出もあったりして、実に刺激的であった)今後も機会を伺って観劇したいと思っている。

ナンジャーレから出ると、自転車(代車、である。新車が届くまでの繋ぎとして自転車屋さんが貸して下さった)の籠に入れておいた飲みさしの凍らせたカルピスウォーターが、何者かに盗まれていた。

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