吹上 鑪ら場は鈴木実貴子ズの2人が運営しているという事で物凄くお世話になっている場所なんだけれども、その鑪ら場のイベント『鑪ら場まつり』がちくさ座こと千種文化小劇場で開催された。
2日間にまたがるイベントで鈴木実貴子ズが両日トリを務める。
バンド編成で1日目である16日の演奏を行うという事で声をかけて貰った時はすぐに「宜しくお願いします」と返事した。
そんなの絶対楽しいに決まってるじゃん。
鈴木実貴子ズでの演奏は昨年の12月以来である。そしてバンドで演奏をするのもこの日以来。
人と何かを作る事自体はやっていたのだけれども、瞬間的に表現するというか生身でアウトプットを交わらせるという行為は久しぶりだったので大変に楽しみにしていたのであった。僕ァやっぱり演奏行為が大好きなのだよ。
当日は10時に会場入りして、バンド編成でリハーサルをした。
前夜のスタジオ練習を経ていたので違和感もなく約12時間前の続きという感じで演奏出来た。
ちくさ座での演奏は昨年のちくさ座ワンマン以来であるけれども、その時よりも普段のライブハウスと違う音の広がり方とかそういうのにはうまく対処して音作り出来た気がする。
リハーサルを終え、例年より早めの桜満開予想に向けて鶴舞公園に出店のキャンプカーが沢山来ているらしいと聞きつけて足を運んだ。屋台にて色々買い込んで買い食いと洒落込んだのだが、ここでちょっとしたトラブルが。
たこ焼きを頬張ったところ適度に熱いけれども「まあこれならいけるか」と飲み込んだところ食道が焼けるように熱い。のたうち回りそうになった。喉元過ぎれば熱さ忘れるだなんて大嘘である。完全に食道を火傷した。
それ以降、飲み物を飲んでも食べ物を飲み込んでも食道が痛い。完治するまでにはちょっと日数がかかりそうである。
再度ちくさ座へ。
バンドを観たり(娘がクリトリック・リス先輩を興味深そうにジッと観ていた。「もっと前で観たい」と言っていたので気に入ったのだろう)出店のカレーを食べたり(これがべらぼうに旨かった。食道の火傷さえなければもう一杯食べたかった)して過ごす。
この日のちくさ座のホールステージ、綺麗だったなあ(写真はリハーサル時。妻が撮ってくれた)。ライブハウスとは違った趣があって良いよ。
演奏は非常に白熱。普段は「冷静と情熱のあいだ」を良しとしているのだけれども、どうも情熱ばかりが先にたってしまった。そういう日もあって良い、と思っている。思っているし思っていたからこその荒れ狂った(=荒れ狂ってしまった)演奏だ。
これでも以前より演奏が破綻しなくなった。もっともっと一定のラインを越えて荒れ狂った時の演奏の限界を上げていきたい。
演奏中に現場特有のハプニング、というか想定外の出来事もあり「ライブの熱狂は想像を超える事態を生む」と知ってはいたものの認識の甘さを再確認。自分の想像力の無さを嘆く事は簡単だけれども、もっと重要なのは今後に活かしていく事と思っている。
演奏の現場は多くの人の尽力と、そして勿論観に聴きに来られる方々の気持ちあってのものなので。