先日4月1日は、ひとしきりtwitterで嘘をつきまくってから新栄DAYTRIVEへ。
三重県を中心に意欲的にイベントを組まれている“遊び心のわかる誠実な大人”(本当にそう思っています。尊敬しています)ノビ太さん主催のNOBIROCK番外編へ出演。
新栄DAYTRIVEの「震災に対するチャリティーイベントには無償で場所をお貸しします」という心意気に対して、即アクションを起こされたノビ太さんに誘って頂いてJONNYで演奏してきた。
DAYTRIVE側からの発表があったその日に、ノビ太さんからすぐさま連絡があったのには「流石、行動が早いなあ」と思ったと同時に、そのアクションの早さにノビ太さんの本気っぷりを感じ、メンバー全員に即連絡、出演させて頂く事になった次第。
茜谷さん(i GO)に24-two four-、柴山社長(ONE BY ONE RECORDS)に中川さん(ondo records)、そしてstudio Vetixが協力して行ったチャリティーイベントにJONNYから佐藤さんと篠田君が出演した折、アルコールによって精神的に全開でエモーショナルになった佐藤さんの弾き語りが方々で色々なリアクションを起こしただけに、今回僕を交えたJONNYの3人でどうチャリティーイベントに取り組む事が出来るのか、というのが僕の中では、あくまで僕の中だけれども結構、あった。佐藤さんとも篠田君とも震災直後から、比較的落ち着いてくるまでスタジオで顔をあわせたり電話したりで色々な話をしてきた。だからこそ僕はJONNYのライブ中にMCで震災に関して触れる事は避けていた。
だって、それぞれ震災、そして被災された方々、そしてチャリティーという行為に対する考え方が違うんだもの。バンドのライブ中に、一括で話す事なんて出来るわけがない。だからこそ、一切触れてこなかったし普通に演奏をしてきた。
けれども先日のi GOワンマンにて、茜谷さんが胸の内を吐露されており、それまで会場入りから楽屋、そしてステージに上がる直前まで普通にされていた茜谷さんの思いをMCで同じステージ上とは言えども耳にする事で、何だか吹っ切れた感があった。あの時の僕というのは完全にお客さんと同じ感覚、固唾を飲んで茜谷さんの一言一句に耳を傾ける事しか出来なかった。
NOBIROCKでは、チャリティーイベントというイベントの性質はあるけれどもノビ太さんも「普通にやって下さい、やって欲しい」と仰っていたし、何ならそうする事も出来た。震災について一切触れず、ガッシャーンといつも通りの演奏をする事も出来たはずである。けれども、完全に蚊帳の外、この国を襲った未曾有の大災害に関して今のところ直接的な被害を一切被っていない僕がここでも何も触れないというのは何か違う、とも思ったし話せるならば話しておこう、とも思った。震災直後から色々なところで目にしたし、話し合ってきた人それぞれの「チャリティー観」みたいなものが渦巻いたし、震災に対して戸惑っている多くの身近なバンドマンの顔も浮かぶ。
自分自身に対して決して行動力がない人間だとは思わないけれども、正直震災に関してのアクションは僕は日和見的というか傍観的な姿勢とまではいかないけれども、どこか「これ以上は熱くならないぞ」みたいなのもあったんじゃないだろうか。否定は出来ない。考えてきた事や振舞ってきた事に疑いはないし、「身近な人の心配をまずして、そして自分に出来る範囲で自分の出来る事をやる」という姿勢も間違ってはいなかったと思っているのだけれども、それでもやっぱり僕は今回は、今回に関してはどこか自分自身に疑問を抱いてしまうのだ。
多くの人間の、それこそ被災地以外の方の心も動揺させたあの震災、やっぱり毅然とした態度で信念を貫いた方々には拍手を送りたい。
で、JONNYでの演奏はいつも通り全力で。
途中で自分の思いを言葉にして話してみた。演奏終了後、顔をあわせるなり「お疲れ様ー!良かったよ!」と言って下さるノビ太さんに、あんな話をして大丈夫だったのかと聞くと「大丈夫!全然大丈夫!」。この一言で、とりあえず安心出来た。人前で自分の考えを発表するというのは、結構緊張するものなんですね。
この日の演奏の様子をモリさんという昔からJONNYを観て下さっている方がyoutubeにアップロードして下さっています(これとかこれとかこれとかこれとこれとかね)。ライブ全体の5/6は収録されています。ご覧になって下さい。
改めて、声をかけて下さったノビ太さん、本当に有難うございました。
大丸までご一緒出来て嬉しかったです。
あ、UST配信ライブのパイプカットも、3曲分youtubeにアップロードされています。はしゃぐ成人男子達の姿を、観ろ!
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