ビッグマフ、特にロシア製或いはその回路を模したものに対する思い入れというか憧れのようなものは根強く自分の中に存在する。
ロシアンマフを模した、または意識したであろう新しいペダルを購入する度に毎回「これで終わり!」とファズ探訪の旅を終える決心がつけども、数年もしないうちに僕は再び新しい旅に向けて荷造りを始めてしまうのだ。
何度「このファズは最高だ!これで僕の旅も終わりだ!」と宣言した事か。しかしその道楽を最も身近で見ている妻はもうその言葉を信用していない。「貴方はどうせまた繰り出すわよ」と、そんな目で僕を見るのだ。最近はブランドとしてWren and Cuffには大変興味がある。
最初はひょんなご縁から手に入れたファズが一つ、しかしその一つが好印象だったものだからもう一つ買ってしまった。最初に買ったファズに対する印象、「良い意味で上品さを感じられ、扱いやすくそれでいて音楽的にまとまっている」という印象は二つ目を購入しても裏切られる事はなく、僕はたった2つのペダルだけでWren and Cuffというブランドを信用するに至った(筐体デザインを似せ過ぎたとかでelectro-harmonixとモメたらしい、とかそういう話を聞くけれど、ペダルに対するこだわりの部分で敬意抱かない愛好家いるのこれって思ってしまうんだよね)。
ロシアンマフを模した、または意識したであろう新しいペダルを購入する度に毎回「これで終わり!」とファズ探訪の旅を終える決心がつけども、数年もしないうちに僕は再び新しい旅に向けて荷造りを始めてしまうのだ。
何度「このファズは最高だ!これで僕の旅も終わりだ!」と宣言した事か。しかしその道楽を最も身近で見ている妻はもうその言葉を信用していない。「貴方はどうせまた繰り出すわよ」と、そんな目で僕を見るのだ。最近はブランドとしてWren and Cuffには大変興味がある。
最初はひょんなご縁から手に入れたファズが一つ、しかしその一つが好印象だったものだからもう一つ買ってしまった。最初に買ったファズに対する印象、「良い意味で上品さを感じられ、扱いやすくそれでいて音楽的にまとまっている」という印象は二つ目を購入しても裏切られる事はなく、僕はたった2つのペダルだけでWren and Cuffというブランドを信用するに至った(筐体デザインを似せ過ぎたとかでelectro-harmonixとモメたらしい、とかそういう話を聞くけれど、ペダルに対するこだわりの部分で敬意抱かない愛好家いるのこれって思ってしまうんだよね)。
そんなロシア製ビッグマフに対する憧れとWren and Cuffというブランドに対する信頼、興味。
更には妻がそれなりに高い買い物をしたタイミングでメルカリで比較的安価に出回っていた事、メルカリで使う事が出来るポイントが2000ポイント(=2000円分)近くあった事、こういった条件が重なったので僕は新しくファズを迎え入れる事になった。
Wren and Cuff Tallfont Russianである。
もう今更改めていうまでもない事だが、ロシア製ビッグマフのトールフォント期と呼ばれる時期のブツをWren and Cuff流に仕上げたペダルで、世界各地のファズ愛好家、そしてファズを愛するベーシストがこれで唸るようなファズトーンを実現している。
これにブースターを搭載したモデルも存在するが、ひとまず基本のをという事でこれを購入した。コントロールは至ってシンプル、LEVEL、TONE、DISTORTION。つまり音量にトーンに歪み具合である。
スタジオにて大音量でこれと比較したけれどもキャラクターは大変似ている。
高域の毛羽立ち具合はどっこいどっこいだが、低域のブゥワーー!!!と広がっていく感じと音量はTallfont Russianは比較的抑え目。ただこの広がる低域はロシア製ビッグマフらしいといえばそうであるけれども、アンサンブル中ではいささか処理に困る瞬間もなくはないだろうからTallfont Russianはここでも上品目にまとまっているなぁと感じさせられた。あ、この場合の上品ってファズに使うと弱々しいネガティヴな印象を与えかねないけれどそういう感じではない。滅茶苦茶力強いもの。上品で扱いやすい。
やはりWren and Cuffは裏切らない。