ビッグ・マフ郎さんにお会いした日記。

先日、有給休暇の日付が急遽変更となった。
もとより予定がある休みではなく、有給消化の為に頂いたお休みではあったので全く問題ないのだが、都合により上司と日時を入れ替えたのであった。

前日の夜にSNSをぼーっと眺めているとビッグ・マフ郎さんが「明日はエフェフリに行く」と発信されてらっしゃった。
エフェフリとは僕の行きつけの中古ペダル屋であるけれども、マフ郎さんの岐阜、名古屋の旅が丁度その翌日であるという事にその時思い至ったのであった。

ビッグ・マフ郎さんはSNSで知り合ったビッグ・マフ界の重鎮であり、同時に音楽と楽器を愛する愛好家である。
そもそも最初はどうして交流を持つに至ったかはもう記憶にないけれど、いつしか時々やりとりをさせて頂くようになった。
マフ郎さんからご連絡を頂き、名古屋に来られるタイミングでお会い出来らと調整をしてみたのだが、タイミングが合わず今回はお見送りとなったのが少し前の事。
だが待てよ、平日休みの日程が入れ替わったのでこれはひょっとするとひょっとするかも、と直接メッセージを送りつけた。
願ったり叶ったり。どうやらタイミング的にはお会いする事が出来そうである。
こうして何年越しかのやりとりを経て、マフ郎さんと僕は遂に出会ったのであった。

当日、少し早めに家を出、ウェルビー栄へ。
一人きりで過ごす平日休みなので自分の時間を楽しもうとサウナをキメる事にした。
ウェルビー栄は普段行く街の銭湯ポジションのお店と比べると少しお高めだけれども、その価格に見合ったクオリティを維持している大変素敵なお店である。
脱衣所で偶然同じ会社の別支店の先輩と出会う。
「偶然偶然、今日お休みですか」と某サウナドラマの登場人物みたいな口調で話し掛けてしまったけれどもスベっていなかっただろうか。
ウェルビー栄、大変結構なサウナであった。ここ数年、サウナと水風呂の温度差があればある程気持ち良いじゃないかと、兎に角ハイゲインを求める思想に取り憑かれている。

エフェフリに早めに行くとマフ郎さんはまだ到着していない。
店長氏と色々お話をしていると程なくして物凄く爽やかな好青年が店内に入ってきた。果たしてその好青年こそがマフ郎さんなのであった。
もっと勝手にこう、怖い人をイメージしていたのでにこやかに、そして爽やかにお話される目の前の男性がマフ郎さんだとは結構ギャップを感じた。とはいえ、機材トークになった時の熱の入り方、そしてその見識の深さと幅の広さは紛れもなくマフ郎さんそのものである。

折角名古屋に来られたのだから、と味仙を目指すも昼営業が丁度終了したところでふられてしまった。こういう時に大須は有難い、すぐ近くに矢場とんがあったのでそこで味噌カツをかっ喰らった。
腹ごなしも兼ねて近くを歩きますか、となったのでPARCO内の大型楽器店へ。幾つかここでしか弾けないようなペダルを音出しするマフ郎さんを横目に、顔馴染みの店員氏にマフ郎さんの事をお話すると、やはりSNS上で交流があったようで目を丸くしていた。店員氏も交えて談笑し、マフ郎さんはきっちり物欲を刺激されたようで楽器店を後にした。

程良く時間も過ぎたのでコンパルへ。
ここではフルーツパフェを食べながら再び談笑。ビンテージペダルは全くの門外漢なので購入する際の心構え等をご教授願いたかったのだがコツはたった一つ「価格に折り合いがつけば迷わず買う」との事(!)。
「気になるブツがあればお貸ししますよ!」とマフ郎さん仰って下さったものの、そんな怖い沼においそれと足を突っ込むわけにはいかない。絶対良いに決まっている。
だけれども例えばビッグマフもビンテージ物はどんどん値段が上がっているそう。買うなら早い方が良さそうでは、ある。ううむ。

楽しい時間はあっという間だ。
久々に新しい出会い、そして交流を人様と深めるに至ったけれども、大変有意義で楽しい時間だった。
今回限りではないな、という予感が確かにある。日本は世界の中では狭い国なのだ。きっと生きていればまたお会いする事が出来るだろう。その時に僕は、ビンテージのファズだとかそういうブツを買ってしまっているだろうか?
楽しみに生きていこう。


別れ際にマフ郎さんと記念撮影。