鈴木実貴子ズで扇町para-diceへ。

扇町para-diceでの演奏はいつだって楽しい。
人生で初めてこの場所へ行った時(当時はまだ扇町diceという屋号であった)も未だに心に残る一日だったし(共演バンドの名前というのは記憶力にいささか難有の僕からすると相当ハードルが高いけれども、この日は全バンドではないにしても記憶に残っているのだから相当印象深かったのであろう)からずっとそうだ。
この日も楽しかった。
扇町para-diceの周年イベント、鈴木実貴子ズ雨市のツーマンである。

風邪気味の娘を妻に託し(ちょっとした発熱くらいでは妻も、そして僕も動じなくなった。勿論この日も僕が家を空ける事に関して夫婦間で意思確認はさせて頂いたけれども。妻に負担をかけるわけだし、娘には寂しい思いをさせるわけだから)、昼頃出発。
大阪遠征でかつイベントがツーマンとなると昼過ぎに出発でもリハーサルに間に合ってしまうのが本当に有難い。
遠征はじっくりゆっくり移動するのも好きだけれども、娘が生まれてからというもの、やはり出来るだけ家にいたいので。娘も僕が楽器を背負って家を出る事の意味を理解している昨今であるし。

扇町para-diceに於いては音の部分では最早何の心配もない。いつも通りの楽器で、それまでより改善されたペダルボードを持ち込みいつも通りのアンプヘッドを常設のキャビネットに接続する。毎回各会場に常設のキャビネットに接続して鳴らしているので、キャビネットによっての違いというのを感じる事もままあるのだが、ここのキャビネットは良い。欲しい音がさっくり出る。

演奏に関しては個人的な反省有り、収穫多し。
雨市のベース氏の演奏を拝見して、感じ入った。ギブソンのベースを使ってらっしゃったのだけれども、楽器の特性を引き出した音作りに、楽器の性能を引き出しつつバンドアンサンブルに貢献する演奏。相当な手練れとお見受けした。
楽器一本背負って会場入りして、それ以外は会場にあるものだけでバッチリのサウンドメイクをして演奏を披露して、帰る。
作りこみ方が自分と対極にあるスタンスだけれども、それだからこそ大いに憧れる。


集合写真。
こうして見ると、僕は痩せたけど顔がデカい。顔が広い、だったら良かったのにナァ。