縁を取り戻せ。

少し前に昔からのご縁を実感する瞬間があったからであろうか、ここ最近の僕はすっかり「お久しぶりの方々に会いに行く」モードになっている。

38年生きていると、人生を何期かに区切る事は可能であろうけれども、僕という人間はそれぞれの時期毎に「その時は頻繁にお会いしていたけれども結果的に今はご無沙汰してしまっている」方々がいる。
こちらが不義理をはたらいてご無沙汰してしまっている分には頭を下げ「お久しぶりです」とご挨拶に伺えば良いものの、自然と会わなくなってしまったり、僕から連絡したものの「あ、もう向こうはこちらに関心がないんだな」とうっすら感じてしまってどうにも連絡を取る事に気が引けてしまったり、まあ交流が途絶えてしまうきっかけは様々ではあれども、やはり生活が一変した事は僕の交流関係に変化をもたらした一番大きな要因であると考えている。

転職した事で生活時間も変わり、なかなか遊べなくなった人達がいる。
結婚して家族を持った事で緩やかにだが確実に、それまで気兼ねなく会っていた友人達の中で会う頻度が減っていった人達もいる。
娘が生まれて以降特に、休日に自分1人で予定を組んで動く事が難しくなった。というか、そういう事をしなくなった。
そうなってくると「遊ぼうぜ」と人と会う機会は減っていき、ここ最近の僕といえば仕事以外の時間で家族以外の人間と顔をあわせるのは、家族ぐるみの交流がある友人であったり、一緒にバンド演奏をする友人知人と随分と限定される。
尤も、こういった変化によって交流関係が変わるのはきっと、珍しい事ではない。人生はこういう変化の連続なのではないか、と推測する。

生活が一変して交流関係も一変し、そして気付いた。
人と人との縁というものはある程度は意識しないと繋いでいけないものなのだ、と。

前置きが長くなったが、11月23日。この日は今の会社に入る前に、学生時代からずっとお仕事させて頂いていたお店に妻と娘と一緒にご挨拶に。
娘のクリスマスプレゼントについてのご相談にものって頂きつつ、実に9年もご無沙汰してしまっていたので、その間の空白を埋める第一歩、不義理をお詫びして近況報告をする等、機会を頂いた。
9年という歳月は人を変えるには十分であるはずだが、変わらないものもちゃんとあった。
お世話になった方々に、これからはもう少し心配をかけないようにしないといけないなと実感。


今日の写真は名古屋駅のジブリショップにて。
猫バスに乗る妻と娘。