職場の慰安旅行。

「慰安旅行」というとちょっと違うし「社員旅行」とも違うのだけれども、職場の上司とパートさんも含めほぼほぼ全員で、知多の方へ日帰りの小旅行に出掛けた。
「他の業種のサービスを受けたり見たりする事で自分達の研鑽にも繋げよう」という意図もあるし「休日を一緒に過ごす事でチームワークを高めよう」という意図もある。感染症対策に気を遣いながら、それでも大いに楽しみにしながらその日を迎えた。

それぞれの家庭へ負担をなるべくかけぬよう、夕方には解散を目指してその代わりに朝は早めに名古屋駅に集合。
名鉄電車で熱田神宮へ向かい、まずは職場のますますの繁栄を願ってお参りをした。
その後、パノラマカーで知多へ。
実はパノラマカーに乗るのは生まれて初めてだったのだが、いやはやこれが滅茶苦茶良かった。
視界が広いというだけで電車の移動があんなに楽しくなるとは。皆、テンションが上がっていた。

今回の目的地は老舗旅館『源氏香』。
香りに気を配った旅館だそうで、ここで日帰り温泉と昼食を楽しんで帰ろうというプランである。
人生の中の「いつかやってみたいな」に『職場の人達とサウナもしくは風呂』というのがあったのだが、遂にこの日、その夢が叶った。展望風呂は眺めが良いだけでなく、何とサウナも併設。温度こそ低めであったけれども、紛れもなくサウナ。水風呂はなかったので冷水シャワーで代用。展望風呂の眺めも素晴らしく大変良い時間を過ごした。

昼食は所謂、旅館の昼食。固形燃料で温める系の小鍋が出てくるような、ああいうセットだ。
ではビールを頂こうかとなるわけで、この日久しぶりに、それこそ何年振りだろうか、ビールを飲んだ。
ビールは喉で飲むものだ、と何かで読んだ事があったのでグイグイと喉で飲んだら、成程、久しぶりに飲むビールは以前より美味い気がした。グイグイ飲んで、そして上司と盛り上がって飲んでいたら酩酊、というか泥酔。
会が終わる頃にはすっかり胃袋に負担をかけてしまったのであった。酔い潰れてしまったが、その気概だけは伝えられたような気がする。
帰りのパノラマカーはまさかの後ろ向き。背中側に向かって進むという泥酔い状態には厳しいものがある状況で、目を閉じて耐えていたら気がつけば名古屋駅に到着していたのであった。

久しぶりにアルコールにやられたけれども、良い小旅行だった。