ボーナスシーズンである。
有難い事に仕事も張り合いを持って臨めているし(情熱を持ちすぎてお休みの日も頭の中が仕事で一杯の時があるのが目下の課題。流石に強制的に切り替えなければ仕事を勤め上げる前に疲れてしまうぞ俺よ)、現状では自分に失望するような仕事のあり様でもないので気持ち良くボーナスも頂戴出来るというものである。
ボーナスシーズンだからってわけでもないのだが、先日オークションサイトを見ていたところ以前から気になっているブツが、以前よりも安価で再度出品されている事に気が付いた。
前回出品されている時は最低落札価格がまあ、妥当な金額で「これよりあと幾許か安価で開始だったら入札したかもしれないなあ」と思って見逃していたのであった。
今回は「幾許か」よりも明確に安価である。逃す手はない。
というわけでMASF PEDALSのベースファズ STARRY WISDOMが我が家にやってきた。
MASF PEDALSはRAPTIOを手に入れてその『目的に特化した操作感と出音』に感動し、続いて試奏した時にその出音の美しさに魅了されて「絶対に手に入れるぞ」と心を鷲掴みにされたPOSSESSEDに続き今回が3台目である。
これまで手に入れた2台に比べるとペダルとしては非常に普遍的というか、コントロールも特にブッ飛んでいるというわけでもなく、何かしら特異な点があるわけでもない。
「MASFだしいっておくか」という半ばコレクター気質的なもので購入に踏み切ったわけなのだけれども、いやはやこれが大変良いペダルなのであった。
コントロールはVolume、Blend、Filter、Gainというもう超スタンダードな「ベースファズだったらここおさえといてくれたら扱いやすいですよね」という4つである。
触ってみる前に操作感が想像出来るというか「こんな感じで触ればストライクゾーンまでいけますよね」と半ば舐めていたというか、まあ余裕かましていたわけである。
だがしかし。思っていたよりも遥かに触りやすいというか音作りがしやすい。これは求めた音にアクセスしやすい、というだけではなくて「使える幅が広い」とでもいおうか、Filterの効きが絶妙にチューニングされている。どの位置にしてもベースギターで使う際に格好良い音だったらこんな感じになって欲しいという範疇にいてくれるのである。これは凄いよ。
Gainの幅も「ファズ!」という感じから「滲んじゃった」みたいなところまで幅があるのでちょいがけみたいなペダルの限界値から抑え込む方向の音作りをしても美味しい。
MASF PEDALSって出音が美しい印象があるんだけど、今回のベースファズでもその印象が崩れなかったのであった。
凄いなあ。