MAGMA『LIVE』を聴いた。

A○azonのレビューとかサ○ンドハウスのレビューって信憑性ありそうだ、って肌で感じちゃうよね。僕はそう。
多分モニターの向こうの知らない誰かのレビューであり、かつポジティブなものもネガティブなものも分け隔てなく掲載されているからだろう。賛否あった方が信頼出来る気がしてしまい、結果的に購入に至る事が多いというのは結局は「狙い通り!」と言われてしまいそうだけどもニンともカンとも。

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というわけで以前から気になっていたフランスのプログレバンド「MAGMA」のライブ盤、その名もズバリ「LIVE」を購入。
最初に聴くのがライブ盤で良いのかという疑問はありつつも、レビュー欄の「怒涛の如く攻めまくるリズムセクションの鬼気迫る名演!」とか「70年代クリムゾン好きならきっと好きであろうこの重厚なアンサンブル!」とかそういった言葉に背中を押されてしまったってわけ。早速聴いてみたけれども良い意味でレビュー通りで僕は大変楽しめた。

感想について触れる前にMAGMAについて少し。クリスチャン・ヴァンデというドラマーが「宇宙からの啓示」に開眼し独自の言語コバイア語を用いて楽曲を制作、流動的なメンバーで(これは特にプログレバンドでは珍しい事ではないけれども)今なお活動を続けるバンドである。

はい、気になりましたね、コバイア語という独自の言語。フランス語でもなければ英語でもない、コバイア語。
この意味不明な(失礼!)言語のせいなのかそれともちょっとブッ飛んだ人達が作っている音楽なのか、例えドラムが怒涛のようにブッ叩いていてもベースがギャンギャンに歪んでいても(そう、このライブ盤、大変ベースギターの音が攻撃的で好みでありました)どこかユーモラス、どこか宇宙を感じるのはカン高い声のボーカル&コーラスだけが理由というわけではなく、このコバイア語が担う部分が少なくないのではないか、と思った。
いやもうね、何だか瞬間によっては「ふざけてんのか!」ってくらいユーモラスに聴こえる瞬間があるんですよ。
それがシリアスでストイック(しかし豪胆にしてアヴァンギャルドでさえある)な演奏と同時に存在するもんだから不思議な感覚になる。

面白かったです、と言ったら語弊があるかもしれないけれども、これは唯一無二のバンドだな、と思います。

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