over skill

続・我が逃走-CA390857.JPG

名古屋着後、すぐベッドに潜り込めばいいものを遠征後の自堕落な倦怠感も相まってか渋谷の大型古書店にて購入した本を開いてしまった。
死者の遺体を遺族の要望に応えて日用品に加工する「遺工」を仕事とする兄弟の家族模様。非日常な彼らの日常が朝方の頭に心地良く入り込んできた。
感想は読了後に先延ばし。

アルバイト労働を終えて名古屋市市営地下鉄に乗り、篠田君宅を尋ねる。彼は目下over skillというバンドのレコーディングを行っている。このバンドのベーシスト水谷君からレコーディングについて相談されて篠田君を紹介した身としては、やはり気になる。
「暇なら見に来い」という篠田君の言葉に甘えた形となった。

篠田君の部屋にメンバー全員と篠田君が鮨詰め状態で作業をしていた。煙草の煙で真っ白な部屋の中、作業は順調な様子。
訪れたもののとりたててやる事、出来る事のない僕はただただ作業風景をニヤニヤ見ていた。
中華料理屋での遅めの夕食、そしてレコーディングを見ていて気付いたのだけどover skill、実に素晴らしい。曲が良いのは言わずもがな(あの若さであの渋さはなかなか実現出来ないだろう。ボーカル猫村さんの歌がのったらまたどんな化学反応を見せるか楽しみでならない!)、メンバー間のコミュニケーションも絶妙。幅広く音楽を聴き、それを共有し、感覚を研ぎ澄ませてきたのだろう、他メンバーの演奏のジャッジ、コメントが物凄い勢いで次のテイクに反映されていく。メンバー同士の信頼関係、敬意がなければあそこまで作品に純粋に向かい合いながらスムーズに方向性を是正していく事は出来ないだろう。

楽器陣もさる事ながら「専門的な事はわからない」という猫村さんも音楽的な直感力が高い人なのか無駄なくわかりやすい言語で的確にメンバーに希望を伝えていく。メンバーの演奏を愛しており、誇りを持っているのだろう。

こりゃあ篠田君も入れ込むわけだよ。ここ最近篠田君が彼らのレコーディングに情熱を以てして取り組んでいるのは彼の様子、発言から伝わってきたけれどあんな瞬間に立ち会ったらそれも腑に落ちるというものだ。

このブログをご覧の愛すべき皆さん、over skillというバンドが只今現在、レコーディングを敢行しています。JONNY篠田君が熱意を持ってレコーディングエンジニアを受け持っています。作業途中の今でも聴いても完成が待ち遠しいです。
良い作品になると思います。

ご期待下さい。

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