TAMIYA 1/48 シャーマン『イージーエイト』を作る 第1回 組み始める

M5A1 スチュアートを完成させて数日が経った。
ふと、某ネットフリマでプラモを安価でまとめ買いした際に出品者の方が書いていた「夫の積みプラが押入から溢れてきたのでまとめ売りします」という文言が脳裏をよぎった。
9個セットで10000円程で買い上げた積みプラ達。その中には生産終了しているが故にフリマアプリでは1キット8000円で売買される代物も含まれており、つまり9個セットで10000円は随分と安く買い叩けてしまったのだった。まあ関心のない向き=夫の積みプラに頭を悩ませる配偶者からすれば「とっととまとめ売りしたい」程度の代物なのだろう、それは理解出来る。
同時に僕は思った。
「積みプラも家族の理解を超える領域までいくと罪プラになるんだな」と。
欲しいキットは出会った時に買っておかないと二度と買えなくなり得る、という事には模型を趣味の一つとしてから程なくして気がついたが、つまり自分の欲求に忠実に生きるには自宅内にどんどん『作る予定のキット』が増えるという事である。
我が家とて例外ではない。巧みに自宅内の各所に点在させて物量を一見少なめに見せかけているけれども、僕もそれなりに積んでしまっている。
妻が安価で売りに出すとは思わないが、良心の呵責を感じないでもないので相応の速度で積みプラの山を減らしていかねばならなかった。


というわけで件の『安価で買い上げたどこかの誰かの積みプラの山の一角』からTAMIYA 1/48MMシリーズ M4A3E8 シャーマン”イージーエイト”である。今回はこれを作っていく。
僕が人生で初めて組み上げた戦車模型こそ1/48のシャーマン戦車だったのだがそんなシャーマンにも幾つかバリエーションがあるらしく、この”イージーエイト”は最強のシャーマン戦車の名を欲しいままにしたそうだ。
陸戦ガンダムの”イージーエイト”はこのM4A3E8の名をモチーフに名付けられたとの事だ。それだけ有名という事か。


ダイキャストボディではなく、パーツを貼り合わせて作った車体の中に金属の重りを入れる事で重量感を感じさせる仕上がりとなる。
特に頻繁に持ち出してブンドド(ブーン!ドドドド!とキットを手に想像力で遊ぶあれだ)するわけではないのだが、それでも実際に手にした時に思っていたよりも少し重いだけで「おッ!」と妙に嬉しくなってしまう。プラモに於いては重さも『演出』足り得るのだ。その『演出』をTAMIYAはいとも簡単にこの金属棒で実現する。
ちなみに1/48MMシリーズの中には車体下半分をダイキャストボディにして重さを『演出』するキットもあるけれども、同時にそれは瞬間接着剤使用前提になってしまうので好事家の中でも好き嫌いが分かれるところらしい。
僕は特にダイキャストボディが嫌いなわけではないけれども、実際にこうして手を動かしているとプラ素材で組んだ車体に鉄の棒を仕込む事で重さを演出する方法の方が工程が面白いので好きである。


イージーエイトの車体部分を組み上げていく中で恐らく一番細かい作業がこのフェンダー部分の柱(?)である。
激烈に細かい部品を切り出して車体側面に立てかけつつ接着するという行為を左右合わせて20回以上行う事となる。
やり終えた今となってはなんて事はないしもっと楽しんでやり遂げる事が出来たんじゃないかとさえ思うのだが、手を動かしている最中は「なんて大変なんだ」とブツブツ言いながら悪戦苦闘したのだった。
これもまた模型制作の楽しさの一つ、なのかもしれない。